房総では釣り人の無断駐車、ゴミ問題などにより立ち入り禁止の港が急増しております。
館山の香漁港、浜田堤防、鴨川市の小湊港・・・好釣り場が立ち入り禁止、開放を繰り返しています。
釣り場を守るためマナー順守をお願いいたします。
また、立ち入り禁止場所へは、立ち入らないようお願いいたします
団子釣り(紀州釣り)とは
団子釣りは針のエサをヌカやオカラ、配合エサで包み、団子が割れると付けエサが出てクロダイが食べるという極めて合理的な釣りです。団子釣りは状況に合わせて団子の配合を変えたり、エサをローテーションしたり、海底からのエサの高さを変えたり、ヘラブナ釣りに似た面白い釣りです。
この釣り方はツボにハマるとフカセ釣りでは考えられないような入れ食いを味わうことができます。
団子は1.付けエサをジャミ(小魚から守る)、2.コマセの役割を果たし集魚効果を高める、3.にごりを出しクロダイの警戒心を弱めるなど1石三鳥の役割をもっています。
団子の素材
この釣りの最大のポイントは団子の出来具合です。私は市販の団子エサをベースに各種を配合します。割れるスピードを早くする場合は海砂や粗びきサナギを配合します。ジャミが多く割れるスピードを遅くしたい場合は、チヌパワーなど粘りの強いエサを混ぜたり、海水を加えて練りこんだりします。最初から練りこんで粘りを出してしまうと調整が大変なので、最初は水分を少なめにしてバサバサの状態から初めます。周辺に養殖場がある場合はペレットを混ぜると抜群の効果を発揮します。団子の中に付けエサと同じものを入れるアンコも効果があります。
これは私だけだと思いますが、ダンゴにドライタイプのキャットフードを入れます。どうしてかというとキャットフードは集魚効果が高いからです。そして、キャットフードは水に浮くのでジャミと黒鯛を分離できます。そしてもう一つの特エサはニワトリのエサです。コーン、ヌカ、魚粉などバランス良く配合されていて10kgで千円台なのでとてもリーズナブルです。
道具/仕掛け
竿
磯竿の1号~2号、長さは状況に合わせて5m~6.3mを使用。
リール
リールはそれほど気にする必要はありません。小型のスピニングリールが使いやすいです。
糸
道糸はナイロンの2号から3号、ハリスはフロロカーボンまたはナイロンの1.2号から2号。確か20年位前は1.5号のハリスで60cmのボラを釣っていたのですが、最近は同じようにやっても切られてしまいます。ハリスは進化しているはずなのにどうしてだろうと思っていました。
ある日リールの糸を買いにいってみて気が付いたのがパッケージに伸びないナイロンと書いてあります。もしかしたら道糸が伸びないのでハリスに負担がかかっていると思い両方を比べてみると、同じハリスを使っても昔の「伸びるナイロン」の方が大物が釣れるのです。私は浮き釣りは伸びるナイロンの方が良いと思ったのでメーカーに問い合わせてみると、今は伸びるナイロンは製造していないそうです。
浮き
この釣りは浮きが重要な役割を果たします。一般的には棒浮きを使いますが、波の強い場所では玉浮きを使う場合もあります。自立式の錘が内蔵されているタイプのものは団子に負荷がかかり割れてしまうので使いません。下の写真の①と②は波が静かな場所用。トップの部分は中空ではないので、トップの浮力が欲しい場合は自分で改造しています。
波が強い場所ではボディーが太い③や④を使います。数種類用意しておき状況に合わせて使い分けてください。
エサ
基本はオキアミ。エサ取りが激しいときはコーンやサナギ、ネリエサを使います。
針
クロダイ用の1号~4号、魚の大きさに応じて使い分けます。
釣り方
浮き下の基本はトントン(水深と同じ)ダンゴが付いているときは浮きのトップが水面に隠れるくらいに調節し、ダンゴが割れるとトップが出るようにします。食いの良いときはダンゴが割れた瞬間に食ってきます。魚がスレている釣り場はアタリが1メモリくらいしか出ません。
スレている釣り場ではハリスを1mくらい這わせる這わせ釣りが有効。ただし、この釣り方は団子が割れたかどうかわからないのでちょっと難しい釣りになります。館山港では浮きを付けない這わせ釣りが有効です。
南房総の団子釣り場一覧
南房総(鋸南町、南房総市、館山市、鴨川市)のクロダイの団子に向いている釣り場を紹介します。
安房郡鋸南町
勝山港
足元から適度に水深がある。景色が良い。港内は波が静か。おすすめのダンゴ釣り場。
NGの風向き:東
岩井袋港
深い湾になっていて風に強く水深もあるおすすめの釣り場。コンビ二や飲食店が無いのが欠点。
NGの風向き:北の強風以外すべてOK
南房総市(内房)
館山市
船形港
魚影が濃くポイント多数。車横付けポイントが多い。おすすめの団子釣り場。
NG風向き:西の強風
築港
魚影が濃いが駐車場が遠いのが欠点。混雑しないのでのんびり釣りができる。
NGの風向き:外側は北風・内側は南風
館山港(砂揚げ場)
ソーダガツオが釣れる7月~9月は混雑する。海底がフラットで水深があり釣り易い。
NGの風向き:北
沖ノ島渡り口
釣りができるポイントが少ないが、良型のメジナが混じる。水深は3.5m~4mで遠投有利。
NGの風向き:北
布良(めら)港
港内は波が静かで釣り易い。水深は4m前後。
NGの風向き:西~北
南房総市(外房)
乙浜港(おとはまこう)
港内は広く波が静かで釣り易い。トイレもありファミリーフィッシング向き。沖堤防は大型メジナやイシダイのポイント。食事は地魚料理の食事処わたなべがおすすめ。
NGの風向き:強風でなければ全方向ok
千倉港/平舘港
釣り場は広く波も静か。おすすめは赤灯台の内向きで2kクラスのメジナも出る。
NGの風向き:赤灯台・白灯台内向きは西風、港内護岸は東風
鴨川市
鴨川港
港内は団子釣りができる大きな港。離れ島は徒歩で渡ることができ、本格的な磯釣りができる。
NGの風向き:北の強風
天津港
釣り禁止場所が多いが、港内の一段高くなった堤防はダンゴ釣りの好ポイント
NGの風向き:南・東