君津市下湯江(しもゆえ)の「法巖寺」は浄土宗の寺院です。
本堂向拝には千倉の彫工師「後藤義光」の門人である「後藤義信」の彫刻が残されています。境内には君津市の保存樹木第一号の大イチョウがあります。
法巖寺概要
【宗派】浄土宗(増上寺末)
【山号】四誓山(しせんざん)
【本尊】阿弥陀如来
【御朱印】お問合せください 電話:0439-52-2862
【由緒沿革】(参考文献:君津市史)
江戸時代前期の慶長十九年(1614年)地頭の赤松八兵衛義利が妻室(さいしつ)の供養のために建立。雄誉霊巌上人(注1)を開基とし、法誉龍道上人を開山とし建立されました。明和元年(1834年)鐘楼が建立されましたが、昭和十八年(1943年)に戦争の兵器製造のため梵鐘を供出。平成十六年(2004年)鐘楼を再建。
・江戸時代後期の文政十一年(1828年)に本堂再建
・明治十七年(1884年)本堂向拝建造
・明治四十一年(1908年)に春晴院を合併
注1:雄誉霊巌(おうよれいがん)江戸時代前期の浄土宗の僧侶
天文23年(1554年)4月8日~寛永18年(1641年)9月1日 87歳江戸の霊巌寺にて没
駿河国沼津に沼津土佐守氏勝の三男として生まれる。15歳で大巌寺の道誉貞把と雲潮に従って修学し霊巌と改名。霊巌が開山・中興した寺院は非常に多く安房地方では下記があります。
・鋸南町保田別願院
・南房総市検儀谷大勝院
・館山市大網大巌院
境内案内
駐車場と境内入口は君津大貫線(千葉県道159号線)沿いにあり、近くには先日紹介した琴平・春日神社が鎮座しています。右下の写真の「春日山 宝蔵寺」は真言宗豊山派の寺院。ここから400mほど先にあります。
大銀杏
参道左のイチョウの大木は、君津市保存樹木に一番最初に指定された樹木です。
【指定番号】第1号
【指定日】昭和52年12月1日
【樹木名】イチョウ
【幹周り】3.8m
【樹高】22.10m
君津市ホームページ15章自然保護保存樹木等の指定
本堂
後藤義信の彫刻
本堂向拝には上から鳳凰、牡丹、龍、獅子、波の見事な彫刻があります。
龍の彫刻の裏に下記の様に彫られています。
當山第十六世
祥誉代
房州安房郡国分村住
彫工
後藤喜三郎
橘義信
後藤喜三郎橘義信は、千倉町出身の初代後藤義光 文化十一年(1815年)~明治三十五年(1902年)の門人であり、兵三、義久、忠明と並び初代義光の門人の四天王と呼ばれます。
後藤喜三郎橘義信の彫刻がある神社仏閣
■横山神社
鴨川市横尾
■諏訪神社
南房総市海老敷
■小原寺/石間寺
鴨川市下小原
■法性寺
館山市北条
■建福寺
南房総市和田町海発
詳細情報
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