法巖寺(ほうがんじ)【君津市】

2023年03月17日

君津市下湯江(しもゆえ)の「法巖寺」は浄土宗の寺院です。
本堂向拝には千倉の彫工師「後藤義光」の門人である「後藤義信」の彫刻が残されています。境内には君津市の保存樹木第一号の大イチョウがあります。
 

法巖寺概要

【宗派】浄土宗(増上寺末)
【山号】四誓山(しせんざん)
【本尊】阿弥陀如来
【御朱印】お問合せください 電話:0439-52-2862
【由緒沿革】(参考文献:君津市史)
江戸時代前期の慶長十九年(1614年)地頭の赤松八兵衛義利が妻室(さいしつ)の供養のために建立。雄誉霊巌上人(注1)を開基とし、法誉龍道上人を開山とし建立されました。明和元年(1834年)鐘楼が建立されましたが、昭和十八年(1943年)に戦争の兵器製造のため梵鐘を供出。平成十六年(2004年)鐘楼を再建。
・江戸時代後期の文政十一年(1828年)に本堂再建
・明治十七年(1884年)本堂向拝建造
・明治四十一年(1908年)に春晴院を合併
 
注1:雄誉霊巌(おうよれいがん)江戸時代前期の浄土宗の僧侶
天文23年(1554年)4月8日~寛永18年(1641年)9月1日 87歳江戸の霊巌寺にて没
駿河国沼津に沼津土佐守氏勝の三男として生まれる。15歳で大巌寺の道誉貞把と雲潮に従って修学し霊巌と改名。霊巌が開山・中興した寺院は非常に多く安房地方では下記があります。
・鋸南町保田別願院
・南房総市検儀谷大勝院
・館山市大網大巌院

境内案内

駐車場と境内入口は君津大貫線(千葉県道159号線)沿いにあり、近くには先日紹介した琴平・春日神社が鎮座しています。右下の写真の「春日山 宝蔵寺」は真言宗豊山派の寺院。ここから400mほど先にあります。
 

【駐車場入口】
駐車場入口
【法巖寺と宝蔵寺の看板】
法巖寺と宝蔵寺の看板

 

【石門】
石門
【石門後ろ(右側)】
石門後ろ(右側)

 

【石門後ろ(左側)】
石門後ろ(左側)
【六地蔵】
六地蔵

 

【鐘楼】
鐘楼
【梵鐘】
梵鐘

 

大銀杏

参道左のイチョウの大木は、君津市保存樹木に一番最初に指定された樹木です。
【指定番号】第1号
【指定日】昭和52年12月1日
【樹木名】イチョウ
【幹周り】3.8m
【樹高】22.10m
君津市ホームページ15章自然保護保存樹木等の指定

大銀杏

 

【銀杏横の六地蔵】
銀杏横の六地蔵
【赤松家墓所】
赤松家墓所

本堂

本堂
本堂アップ

後藤義信の彫刻

本堂向拝には上から鳳凰、牡丹、龍、獅子、波の見事な彫刻があります。
龍の彫刻の裏に下記の様に彫られています。
 

明治十七年仲春日
當山第十六世
祥誉代

房州安房郡国分村住
彫工
後藤喜三郎
橘義信

 
後藤喜三郎橘義信は、千倉町出身の初代後藤義光 文化十一年(1815年)~明治三十五年(1902年)の門人であり、兵三、義久、忠明と並び初代義光の門人の四天王と呼ばれます。
向拝の彫刻

後藤喜三郎橘義信の彫刻がある神社仏閣

横山神社
 鴨川市横尾
諏訪神社
 南房総市海老敷
小原寺/石間寺
 鴨川市下小原
法性寺
 館山市北条
建福寺
 南房総市和田町海発

詳細情報

名称

法巖寺

住所

〒299-1131 千葉県君津市下湯江1281

お問い合わせ先

0439-52-2862

※スマートフォンの方は電話番号をタップで直接電話できますので、営業時間や定休日をご確認下さい。
また掲載されている情報はこの記事を掲載した当時の情報ですので、古い場合がございます。
お問い合わせの際は「『房総タウン』を見た」とお伝えください。

営業時間

10:00~20:00

駐車場

あり

アクセス

JR内房線「君津駅」から約2.1km 車で約4分
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