ごんじゅう
「ごんじゅう」は安房地方最大の祭りであるやわたんまち(安房国司祭)の際、神輿の担ぎ手に振舞われる郷土料理で、館山市民のソウルフードです。
「ごんじゅう」は豚肉と油揚げ甘辛く煮つけてご飯に混ぜた料理で体力を使う担ぎ手のために濃いめの味付けとなっており、豚肉がたくさん入っているのでパワーがつきます。
この料理がいつ頃から作られるようになったのか、調べても分からなかったのですが、名前の由来は、5本の指×2=両手10本を使っておにぎりを作るから「ごんじゅう」と呼ばれるようになったといいます。
私は館山市に移住して7年になり、安房地方のことはそれなりに詳しくなったと思い込んでいましたが、「ごんじゅう」については一昨日知りました。まだまだ房州人になりきれていないようです。
それでは早速作ってみたいと思います。前回はやんごめで大失敗しているので、今回は成功させたいと思います。作り方を見る限り失敗の余地はほとんどないので、大丈夫だと思います。
参考にしたのは、農林水産省ホームページごんじゅう 千葉県 うちの郷土料理です。
このサイトのレシピは米5合であり、少人数の家庭では少し多いと思うので、3合用のレシピを併記します。
材料
材料 | 米5合 | 米3合 |
---|---|---|
米 | 5 | 3 |
水 (cc) | 250 | 150 |
酒 (cc) | 100 | 60 |
醤油 (cc) | 150 | 90 |
みりん (cc) | 50 | 30 |
砂糖 大さじ | 3 | 1.8 |
カツオ節 | 50 | 30 |
豚バラ (g) | 400 | 240 |
油揚げ (枚) | 5 | 3 |
作り方
作り方はとても簡単です。汁物が入るので、米を炊く際に水を少なめにして通常より硬めに炊くのがコツです。
1.米を炊く
2.豚肉、油揚げを1cm角に切りそろえる
3.かつお節をフライパンで炒り細かく砕く
4.材料と調味料を鍋に入れて煮る
5.ご飯が炊きあがったら具材とご飯を混ぜる
6.おにぎりにする
豚肉と油揚げを均等に切る
豚肉と油揚げを煮る。汁は材料より下。この時点で味はかなり濃いです。ご飯に混ぜるとちょうどよい味になります。
飯台などに具材とご飯を入れ混ぜる。切るように混ぜると粘りがでにくい。
実食
祭りの際は、おにぎりにして食べるようなので、おにぎりにしました。
今回は3種類作って食べ比べててみました。右からプレーン、刻みネギ入り、ハバのり入り。
生姜や紅生姜を刻んで入れても美味しいと思います。
それでは、プレーンから食べてみます。これは・・・美味い!!
ちょっと濃いめの味で、カツオ節と豚バラの旨味が凄い。神輿を担ぎたくなるような味です。
ネギ入りもなかなかの味です。
これがハバノリ。通販で買うと1枚1000円以上の高級品。ただ、地元の人は「ハバノリは人からもらうもの」と言っているように、
このハバノリも頂いたものです。
ハバノリを緑色になるまで焼いて、砕いて、ご飯に混ぜて、握って食べてみます。
食べた瞬間に磯の香が口一杯に広がります。プレーンとは違った美味さです。
ごんじゅうが、おどやで販売していましたので購入してみましたが。
味は私が作ったものより薄味ですが、油揚げとカツオがいい味を出しています。
結論
今回「ごんじゅう」を初めて自分で作ってたべましたが、作り方は簡単、リーズナブル、そして美味い。
とても気に入ったので、定番料理に加えることにしました。