
銘水滝の不動尊(めいすいだきのふどうそん)
概要
富津市田原の「銘水滝の不動尊(滝の不動尊)」は、ここ数年の間に人気が出てきた新しいパワースポット。SNSの撮影や水汲み場として人気があります。
水源は南東約500mほど離れた氷室山。標高約215mの低山ですが水量は多く、岩穴から湧き出る水は旱魃でも枯れたことがないといわれ、環境省の名水百選千葉県の代表的な湧水に選出されています。
お堂は人里離れた山際にありますが、途中に道案内があるので行くのは容易です。
この不動堂は境内の様子から少なくとも江戸時代には成立していたように思われます。
ところが、富津市史や千葉県君津郡誌をくまなく調べてみても記載は見当たらず、調査中としておきます。
【宗派】調査中
【本尊】不動明王
【御朱印】なし
【由緒・沿革】調査中
境内案内
境内を一周してみましたが、滝は見当たらず、湧き水の池があり小さな社が建てられています。
駐車場左奥に石段があり、石段の上には一番大きなお堂が建っています。
手水舎
駐車場入口右側の手水舎。

錦鯉が泳ぐ池
SNSで有名な水汲みで人気の池。岩穴から絶え間なく水が流れでています。
実際に飲んでみるとクセがありません。微妙な違いは正直わかりませんが、美味しいといわれています。
水温は思ったほど冷たくはありません。地下水なので温度変化が少なく夏は冷たく、冬は温かく感じるのでしょう。
池には丸々と太った鯉が泳いでいます。
人気の場所に水を差すようで申し訳ありませんが、ここから車で10分ほどのところに、同じく氷室山水系の「志駒不動様の霊水」があります。
2024年だったか、ここの水に大腸菌が検出されたとのことで水汲みが中断(2025年再開)されたことがあります。
定期的に水質検査は行われているようですが、大腸菌はいつ発生するか予測はできません。安全のため、湧き水は一旦煮沸した方が良さそうです。

岩穴には不動様が祀られています。


子安地蔵
石段手前の子安地蔵は江戸時代後期の文化十一年(1814年)二月吉日奉納。

常夜灯
石段中ほどの常夜灯は江戸時代後期の寛政十一年(1799年)奉納。
狛犬
かなり風化が進んでいます。江戸時代後期の宝暦三年(1753年)六月奉納。
本堂
創建年代はどこにも確認できませんが、古いことは確かです。
見た目は神社のように見えます。滝のある場所には不動明王が祀られていることが多く、神社に似た建物を見かけます。
館山市の風早不動尊、南房総市の沢山不動どこから見ても神社のように見えます。
不動尊は神社なのでしょうか?
不動明王は、密教の本尊である大日如来の化身ともいわれ仏教の信仰対象です。宗派は真言宗をはじめ天台宗、日蓮宗などで幅広く信仰されています。
つまり、不動明王は神様ではなく仏教で信仰されているので、不動尊はお寺ということになります。

向拝には龍、獅子、波の彫刻があります。
特に浪の彫刻は躍動感と立体感があり「波の伊八」を感じさせます。ちょっと裏側を確認してみます。

「獅子獏龍?」
「願主 江戸橘町 伊勢屋?」
はっきりとは読み取れませんが江戸時代の彫刻のようです。江戸橘町は現在の日本橋です。彫工師は確認できません。
家へ帰って伊八の作品に関する本を調べてみましたが、確認はできませんでした。

2024年水質検査表

公式Webサイト/SNS
【富津市役所】銘水滝の不動尊 | 富津市
詳細情報
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住所
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