金谷神社(かなやじんじゃ)
富津市金谷の金谷神社は豊受姫神、金山彦神、日本武尊を祭神とする神社です。境内には千葉県指定文化財である大鏡鉄が祀られています。
金谷神社概要
【社格】旧郷社
【祭神】
・豊受姫神(とようけひめのかみ)
・金山彦神(かなやまひこのかみ)
・日本武尊(やまとたけるのみこと)
【祭礼】7月下旬の土曜・日曜
金谷地区合同祭礼(屋台・山車6基)大杉様など珍しい山車が見られます。
【御朱印】不明
【由緒・沿革】参考:神社検索隊!
養老四年(720年)伊勢の外宮(げぐう)より豊受神を勧請して、地主神、金山彦神と併せて鎮祭したと伝わります。金谷周辺では昔から砂鉄や房州石が産出したことから鍛冶や石材業の信仰が篤い神社であり、境内社鐵尊神社と共に金谷の鐵尊様として崇敬を受けています。
境内案内
入口の一の鳥居をくぐると一対の常夜灯があり、常夜灯の左に忠霊塔があります。その先の石段を上ると一対の狛犬、二の鳥居があり正面に拝殿が鎮座します。拝殿右側には大鏡鉄が祀られている鐵尊神社が鎮座しています。
忠霊塔
何の忠霊塔だったか撮影するのを忘れてしまいました。
一の鳥居
笠木が円形、貫は四角、柱が円形の靖国鳥居。年代は大正七年(1918年)六月とありますがとても新しく見えます。
常夜灯
平成十年(1998年)十一月吉日建立。御影石の常夜灯です。
二の鳥居
苔が生えているので一の鳥居より古く見えますが、建立は平成三年(1991年)二月十一日建立。形状は一の鳥居と同じ靖国鳥居です。
狛犬
陶器製の狛犬なので風化していません。所々にヒビが入り補修の跡が見られます。年代は幕末時代の安政四年(1857年)四月吉日。願主は鈴木四郎右衛門。
狛犬の横には古い常夜灯がありますが、これは風化が激しく形もはっきりしていません。江戸時代頃の砂岩の石物は大抵風化が激しくなります。
手水石
狛犬より少し古く、江戸時代後期の文化十三年(1816年)奉納です。
鐵尊神社
境内の鐵尊神社には千葉県指定文化財の大鏡鉄が祀られています。
金谷神社の大鏡鉄(だいきょうてつ)
昭和四十二年十二月二日 千葉県有形文化財指定
社伝によれば文明元年(1469年)六月、金谷神社西方0.55kmの海中より引き上げられたものといわれる。元来円形であったものが折れたと思われる。半円形を呈し径1.60m、厚さ11cm、重量1.57tで片面の縁には幅6センチの枠があったと思われる。
工学博士長谷川熊彦氏は同鏡鉄を分析し、砂鉄を原料とし、猟鉄(ねずみづく)を鍛造したものであり、砂鉄製練炉「たたら」によって制作したものとしている。鐵尊(てっそん)または鐵尊権現として民間信仰の対象ともされてきた。製鉄技術を知るうえで貴重な資料である。
形状が宮城県塩釜市の塩竃神社の製塩で使用する煎敖鉄鍋と類似していることから、製塩に使う鍋であると推測され、製作年代は中世以降と考えられる。
昭和五十九年一月一日
千葉県教育委員会
富津市教育委員会
拝殿裏の石宮群。文字は読み取れません。
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