沢山不動と沢山七滝
南房総市増間の沢山不動は昔から「沢山の不動さま」と呼ばれ安産、商売繁盛、学業成就などのご利益があるとされています。創建は不明ですが、室町時代の原型が残されています。不動堂の下の長沢川には「七つ滝」という滝があって、現在は棒滝、不動滝など三つの滝が残っています。
(参考文献:三芳村史)
毎月二十八日には縁日が行われ、特に2月と8月には護摩の行事があり賑わいます。
宗派:密教
本尊:不動明王
安房國札三十六不動尊霊場の第三十四番札所に指定されています。
沢山不動堂
拝殿向拝の彫刻は昭和十五年後藤義孝の作品です。後藤義孝は後藤義光の孫であり、国会議事堂内参院本会議場御席の上にある「菊の紋章と鳳凰」など多くの作品を手がけた安房の名工です。
一番上が鳳凰、鳳凰の奥が鶴、鶴の下が龍の彫刻です。
木鼻(獅子)の彫刻
手水舎・林道長沢線
拝殿右側には「林道長沢線起点」の標識が立っていますが、ここは車が入れません。川沿いの緩やかの登り道で往復40分位の道のりですが、倒木が多いので足元に注意してください。
東屋
トイレがある駐車場から右へ行くと遊歩道、左へ行くと不動堂です。駐車場右の階段を下りると東屋橋があります。橋の先には東屋があり、ここで休憩することができます。
東屋の先は川へ降りられるようになっていて小さな滝があります。
かじか橋
不動堂正面のかじか橋は南房総市唯一の吊橋。橋の下は深い渓谷となっていて、落差15m程の滝があり、岩の上には不動明王が立っているそうなのですが、今回は確認できませんでした。
沢山不動の紅葉
南房総は気温が高いため紅葉の名所が少ないのですが、沢山不動周辺は紅葉の名所となっています。見頃は11月下旬~12月上旬です。
南房総は関東地方で最も紅葉が遅い地域です。南房総エリアの紅葉の名所は南房総の紅葉の名所一覧をご覧ください。
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駐車場
アクセス
・鋸南富山ICより約12.5km 車で約20分
・富浦ICより約12.5km 車で約20分