大宮賣神社【君津市大山野】

2025年10月11日

大宮賣神社概要

君津市大山野の大宮賣神社は、大山野公民館横に鎮座する神社です。
この「大宮賣」という社号は1000社以上神社巡りをしていて初めて見かけたものです。
 
「大宮賣神社」でネット検索してみると、最初の30件はすべて京都府京丹後市大宮町の大宮賣神社ばかり。
もう少し範囲を狭めて「千葉県 大宮賣神社」で検索すると、君津市のこの神社が3件あるのみ。つまり、この社号は珍しいということになりそうです。
 
では、読み方は何なのでしょうか? 「賣」は「売」の旧字で現代漢字にすると、「大宮売神社」。
正解は「おおみやのめじんじゃ」(神社検索隊より)です。なお、京都の「大宮賣神社」は「おおみやじんじゃ」と読みます。
 
「売」は売る、ひけらかす、裏切るの他に「女神」の意味があり、大宮賣神(おおみやのめのかみ)、弥都波能賣神(みずはのめのかみ)など神社の祭神に使われている漢字です。
 
この神社について千葉懸君津郡誌を念入りに調べましたが掲載はされていません。神社庁監修の神社検索隊でも神社名、住所、祭礼日が記載されているのみで、詳しいことは解りませんでした。
【旧社格】
 無格社
【祭神】
 大宮賣命(おおみやのめのかみ)
 「古語拾遺」に太玉命(ふとだまのみこと)の子として天照大神に侍女として仕え、皇居に鎮座して親王や諸臣たちが過ちを犯すことなく心安らかに仕えられるよう見守る神であったとされています。(Wikipedlia)
【御利益】
 接待業の守護、家内安全・家族和合の神
【祭礼】
 神社検索隊に10月15日と記載がありますが、現在も執り行われているかは確認できませんでした。
【御朱印】
 神主非常駐のため不明。
【由緒・沿革】
 不明

境内案内

この神社は村社のような雰囲気がありますが、村社としての記録がなく無格社だと思われます。
参道入口に青銅製の鳥居が建ち、少し先は大山野公民館。大山野公民館の奥は石段が多く拝殿と末社3社が鎮座しています。
 

鳥居

形状は靖国神社などで見られる靖国鳥居で銅板が張り付けてあります。建立年代は確認できません。

【大山公民館の案内板】
大山公民館の案内板
【参道入口の鳥居】
参道入口の鳥居

左側は大山野公民館。奥に石段が2つ見えす。左は主祭神が祀られている「大宮賣神社」、右は末社です。
大山野公民館と拝殿

狛犬

境内には新旧2つの狛犬があり、下の写真は新しい方の狛犬です。建立は江戸時代後期の文化九年(1812年)九月です。

【新しい狛犬(左)】
新しい狛犬(左)
【新しい狛犬(右)】
新しい狛犬(右)

拝殿

建立年代は不明。彫刻などは見当たらず「大宮賣神社」の扁額があります。
大宮賣神社の拝殿
拝殿手前に常夜灯と手水石があります。手水石は寅九月の文字のみ読み取れ、常夜灯は不明。江戸時代頃のように見えます。
常夜灯と手水石
拝殿右側の石段。手前ある古い狛犬は年代不明。石段の上には末社が建っています。
拝殿右側の石段

拝殿右の末社

名称、祭神、創建年代はすべて不明。

拝殿上の末社

拝殿裏の石段の上にも石宮が見えます。
拝殿裏の山神社
石段を上がってみると山神社の文字があり、山の神である大山祇を祀ってあります。
 
境内の一番右端にも石段があります。石段が多く疲れますが確認してみます。
境内右端の石宮

十二天王

石宮に「十二天王」とあります。「十二天王」は、天地を護る八方天(東西南北と東北、東南、西北、西南)と天地の二天と月日の二天を加え十二天としたものです。
十二天王の石宮
石宮には橿原(かしわばら)神宮御鎮座百三十年記念大祭 令和二年四月の記念が奉納されています。
橿原神宮は奈良県橿原市にある官幣大社。この記念物は個人的に奉納されたものだと思われます。
橿原神宮御鎮座百三十年記念大祭

詳細情報

名称

大宮賣神社

住所

〒299-1123 千葉県君津市大山野549

駐車場

なし

アクセス

・館山自動車道路「君津スマートIC」より約350m 車で約1分
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