亀山やすらぎ館【亀山湖畔のダムカレー】

亀山やすらぎ館 湖畔亭／亀山観光案内所

房総半島の中央に位置する亀山湖はブラックバス、ヘラブナ、ワカサギ釣り、ボート遊び、キャンプ、温泉などが楽しめる一大観光地となっています。今回はそんな亀山湖の湖畔に建つ「亀山やすらぎ館」を紹介します。
 
亀山やすらぎ館の役割は、亀山湖周辺の観光案内と食事処です。食事はラーメン、定食の他に「ダムカレー」や「猪カツ」が名物となっていて釣人に人気があります。
 
店舗はJR久留里線「上総亀山駅」より徒歩8分。ダム堰堤横にあり、駐車場は広く、普通車は20台、大型バスも２台停められます。

【駐車場と川俣大橋】

【店舗外観】

「亀山やすらぎ館」は観光案内所でもあるので、釣りボート店、キャンプ場、温泉旅館などについて案内してもらえます。

１階はテーブルが20席ほど、２階は宴会場、テラス席はペット可です。
入口付近の先は湖が見えます。

ダムカレー

亀山湖の事を調べていて「ダムカレー」というものがあることを初めて知りました。
ダムカレーとは、日本ダムカレー協会のホームページによると、過疎化に悩む地方を振興する目的で考えられたダムをモチーフにしたカレーです。
 
2019年11月現在、北海道から沖縄まで全国で190種類以上のダムカレーが提供されています。千葉県では、ここ亀山以外に習志野市の「重力式ダムカレーラーメン」、東金市の「東金ダムカレー」、市原市の「高滝ダムカレー」の4店舗で提供されています。以前は「片倉ダムカレー」もありましたが、現在は休止しています。
 
特に定義というものはなく、カレーが湖水、ご飯を堰堤に見立てています。
亀山湖のダムカレーは、カレーが湖水、ご飯が堰堤、唐揚げが岩、キャベツが藪になっています。味は普通に美味しいカレーです。

ご飯を分けてダムを放流してみました。しかし、カレーの粘度が高く放流できません。
 
実は2019年、建設関係のインターネットに「ダムカレーは不謹慎だ、ふざけりな！」との書き込みがあり炎上した経緯があります。土砂災害の復興関係者によるとダムを壊して食べることが災害を連想させる。ダムカレーは施工管理技士に対する侮辱だというのが理由です。
 
これに対しダムカレー協会はTwitterに「多くのダムカレーは、過疎化に悩むダム水源地の方々が考えだしたものです。ダムカレーで、少しでも活気が取り戻せたらという気持ちから誕生しています」と書き込みを行い、ダムカレー協会擁護のリプライが多くあったそうです。
 
ダムカレーは、2007年東京都墨田区の料亭「割烹三州家」でテレビで取り上げられたのが最初だそうです。ダムの災害復旧者からの書き込みは2019年。ダムカレーは災害前に考えられたものであり、地域活性化が目的なので「施工管理技士に対する侮辱」ではないのは明らかであるように思います。
 
参考サイト：JCASTニュースダムカレー協会「カチンと来ます」ネットの「ダムカレーは不謹慎」記事に反論

ぴり辛豚スタミナ丼

濃い目に味付けされた豚肉、刻みキャベツ、タマネギ、ピーマンが入ってスタミナ満点の丼。

いのししかつ

猪は近くの上総地区で捕獲されたものです。単品は三切れ、定食は5切れです。
猪肉は豚肉より固いことがほとんどですが、この猪肉は柔らかです。

おみやげコーナー

おみやげコーナーでは山の木材を加工した商品は展示販売されています。
 
伽羅木（きゃらぼく）は木材に芳香があり、希少な香料の伽羅の香りに似ています。
黒柿は、柿の木に黒い模様が入り込んだ木材で１万本に１本と言われる希少で大変高価な木材です。

メニュー

【食事メニュー】

【飲み物メニュー】

ダムカレーマップ

亀山ダムの堰堤

駐車場横の堰堤です。下流は小櫃川、千葉県で２番目に長い川です。水源は清澄山付近で、流路延長は88kmで東京湾に注ぐ二級河川です。
 

ちなみに、千葉県で一番長い川は利根川です。