バス停カフェ
館山市塩見の「バス停カフェ」はリヤカーを利用したとても珍しいカフェ&地元野菜の直売所です。
私の趣味はGoogleMapで面白いお店を見つけて、このサイトで紹介することです。仕事を終えて家に帰ってお店を探していると「バス停カフェ」という店を見つけ、クリックしてみるとリヤカーと野菜販売所が合体したカフェだったのです。
今まで、キッチンカーや山の中の屋台ラーメンさくちゃんラーメン、テントのみのラーメン&ホルモン店出口ホルモンなどにも驚きましたが、「バス停カフェ」の写真を見た瞬間とても衝撃を受けました。
古い家を再利用したり、古い倉庫を改装したお店の店主に話を伺うと、自分のためだけではなく、地域を活性化したいという答えが返ってくることが多いのです。バス停カフェの写真を見ると地元のおじいちゃん、おばあちゃんたちが一緒に写っているので、どのような目的で運営しているかは容易に想像できます。私の勘は結構当たるのです。
すぐにでも行ってみたいと思いましたが、何しろ夜中の12:00を過ぎていたので、翌日に行ってみました。
早朝に周辺に複数のカフェが並び、お店に大行列ができている夢を見ました。願望が夢になったのかも知れません。
お店に着くと、小さな車に野菜があり、店舗は倉庫から引っ張り出してきたような錆だらけのリヤカーと木製椅子のイートインスペースのみ。
唯一お金を使ったと思えるのは、1本のノボリとパンフレットだけです。
野菜は地元の農家から仕入れているそうです。バス停は運営者の手造りです。
下の絵も味わいがあっていいです。野菜の下には鈴焼きカステラとウナギパイが入っていてタダで頂けるそうです。
何とコーヒーもタダです。一体どうなっているのでしょう?
地元の親子連れの常連さんが店長?と親しげに話しをしています。周囲では草刈りが行われています。
ほんの少しの間ですが、運営しているお兄さんと話しをしました。
※メモを取っていないので正確ではないかも知れません。
「コーヒーいくらですか。」
『寄付としていただくことはありますが、基本はタダです!』
「何でですか?」
『僕たちは、建築関係の大学で学んでおり、ここから200mほど先の茅葺屋根の古民家を再生しています。目的はカフェで利益を出すことでなく古民家を再生しながら里山を整備したり、地域のハブとなることです。今コーヒーについて練習中で近くのカフェの方に教えていただいています。古民家再生は細く長くやることが目的です。野菜は館山の農家さんから仕入れ、旅人にタダで運んでもらい原価のまま販売しています。』
「茅葺屋根を葺き替えるとマンションを買うぐらいのお金がかかると聞いたことがありますが、どうなんでしょうか?」
『確かに多額の費用がかかります。そのため自分たちで茅を栽培しています』
今はクラウドファンディングが流行っていて、文章が上手であれば比較的簡単に寄付を集めることができます。私は基本的にクラウドファンデングに寄付をしません。文章だけで判断できないからです。
この学生さんの話を聞いていてYouTubeの令和虎チャンネルに出てきた16歳の少年の宮大工になって神社仏閣を再生したいを思い出しました。16歳で宮大工に弟子入りしたのですが、お母さんが入院して働けなくなり、お父さんが亡くなってしまい収入がなくなった。修行は長く10年かかり、塾なので費用も払わなければならない。どうしても宮大工になりたいので出演者の社長たちに融資、または出資をお願いしたいとういものです。これは全員が出資、私がこの場にいたらやはり出資していたでしょう。
今日、学生さんと話しをしていて同じような気持ちになり、少しだけ寄付を置いていきました。
学生さんから大学名を聞いていませんが、パンフレットを見ると東京大学のようです。「西岬海辺の里づくり協議会」というプロジェクトで千葉大学(2009年~2014年)、東京大学(2014年~)とあります。
このプロジェクトについて私はまったく知らなかったので詳しく書くことはできません。
YouTubeに詳しい動画があるので紹介します。
西岬海辺の里づくり協議会
詳細情報
名称
住所
定休日
※通常は土曜、日曜のみ営業