延命寺(えんめいじ)
富津市竹岡の「延命寺」は真言宗智山派の寺院です。上総国興教大師(注1)霊場の第二十九番札所です。
延命寺境内は国道127号線から約120mほど海側、白狐川沿いにあります。同寺について富津市史で調べましたが、大正時代の真言宗智山派寺院一覧に記載されておらず、詳細は不明です。
(注1)国興教大師
興教大師(こうぎょうだいし)覚鑁(かくばん)上人
嘉保2年(1095年)~ 康治2年(1144年)
肥前国(現鹿児島県)生まれ。新義真言宗の始祖。
【山号】神宮山
【宗派】真言宗智山派
【本尊】調査中
【御朱印】不明
【由緒・沿革】(参考:富津市ホームページ)
文献等がみあたらず、詳細は不明です。
寺内には富津市指定有形文化財(昭和48年)の「銅像地蔵菩薩座像」があります。寺伝によると江戸時代中期に付近で疫病が流行し、亡くなった人々の供養のために、延命寺の住職が建立したものだと伝わります。享保5年(1720)、江戸神田の鋳物師河合兵部(かわいひょうぶ)によって制作され、胎内には信者からの願文が多数納められたといわれています。高さ177cm、結跏趺坐の像で、慈悲円満の相好です。右手に錫杖(しゃくじょう)を持ち、かつては左手上に宝珠がありました。
富津市ホームページ延命寺・銅像地蔵菩薩坐像の画像
境内入口
駐車場は石段右側にあります。
石段上の左側は古い無縁仏が多く安置されています。
本堂
延命寺開運不動明王
三柱神社
本堂右側は三柱神社へ続く道があります。
三柱神社には千葉県指定文化財の社殿はじめ3つの文化財があります。また、境内には非常に珍しい梛(なぎ)の木があります。