日枝神社(ひえじんじゃ)
鴨川市前原の日枝神社は前原の商店街の高台に鎮座する神社です。祭りで使われる山車と人形は鴨川市の有形民族文化財に指定されています。
【祭神】大山祇神(おおやまつみ)
【御朱印】なし
【由緒・沿革】(参考文献:鴨川町のあゆみ)
創建年は不詳。神社は観音山と呼ばれる高台に鎮座し、境内に元禄地震(1730年11月23日)の津波により亡くなった人々の供養塔が建てられていて、山の下に観音堂があります。
日枝神社・山王講の所有する山車と恵比寿の人形は、江戸時代に神田祭りで使用されていたものを、明治時代に購入したものです。山車は嘉永四年(1851年)九月、人形は文政十二年(1829年)九月に造られたとの墨書きがあり歴史的価値が高いことから平成二十三年五月二十六日に鴨川市有形民族文化財に指定されました。
【祭礼】9月第2土曜・日曜 鴨川地区合同祭
・大浦八雲神社(神輿・屋台・担ぎ屋台)
・白幡神社(神輿・屋台)
・日枝神社(神輿・山車)
・熊野神社(神輿・屋台)
・諏訪神社(神輿・山車)
・横渚八雲神社(神輿・山車)
・八幡神社(神輿・屋台)
・厳島神社(神輿)
【鴨川地区合同祭で見られる文化財】
・山王講の山車と人形附・高欄入れ木箱
(平成23年5月26日)
・諏訪講の山車と人形
(平成23年5月26日)
・大浦の担ぎ屋台巡行
(平成4年9月8日)
境内は観音山と呼ばれる高台にあり、なぜかこの一角だけ高くなっています。
前原下町集会所の右横にある御嶽三柱大神の石碑。御嶽大神とは、長野県と岐阜県にまたがる御嶽山に鎮座する神社の祭神であり、国常立尊(くにのとこたちのみこと)、大己貴命(おおなむちのみこと)、少彦名命(すくなひこなのみこと)の三柱です。
石宮右側の手水石。年代は読み取れません。
鳥居は笠木・貫・柱のすべてが円形のもので構成される神明鳥居(しんめいとりい)です。社殿は無く、石宮が祀られています。
鴨川町のあゆみによると、元禄地震の津波で亡くなった人々の供養塔と観音堂があると書いてありますが、確認はできませんでした。この銀杏(御神木)横の階段を降りた場所にあるのかも知れません。