白幡神社(しらはたじんじゃ)
鴨川市貝渚の白幡神社は日本武尊を祭神とする神社です。
【祭神】日本武尊(やまとたけるのみこと)第12代景行天皇皇子
【祭礼】9月上旬の土曜・日曜(鴨川地区合同祭)
【御朱印】不明
【由緒・沿革】参考:鴨川町のあゆみ/鴨川町史/境内の案内板
創建は、鴨川町のあゆみによると平安時代初期の弘仁二年(811年)正月、神社内の御由緒案内板によると、平安時代の承徳二年(1098年)と隔たりがあります。鴨川町のあゆみによると、元は海の近くに鎮座していたものを承徳二年の激波により社地が大きく削られ、その後も幾度となく激波にさらされたことから現在の地に移されたとあります。
治承四年(1180年)石橋山の戦いに敗れて安房に逃れた源頼朝は当社に立ち寄り平家打倒と源家再興を祈願して、源家の旗である白旗を奉納し白幡大明神と称した。
神社には江戸時代中期の棟札20枚余りが所蔵されていて、その中の数枚には以下のように記されています。
宝暦十年(1760年)余瀬(よせ)町の名主松浦仁右衛門・小鳩九良兵衛他の氏子一同を願主として拝殿が造営され神輿が奉納された。
安永九年(1780年)本殿の改修と石段・石垣の整備が行われる。大工棟梁は下打墨村の星野甚右衛が務める。彫物師は下打墨村の武志伊八良伸由。
境内では1月19日に境内で行われる湯立て神事は、一時途絶えていたものが復活したものです・
鳥居
参道入口の鳥居はコンクリート製の靖国鳥居。
鳥居の右先には金比羅宮の小さな社があります。
常夜灯
常夜灯は明治三十五年九月奉納
手水舎/手水石
拝殿手前左側の手水舎。手水石に年代は刻まれていません。
狛犬
文政6年(1823年)癸未11月吉日
拝殿
拝殿向拝の龍の彫刻は初代後藤義光の作品です。鴨川町史には安永九年(1780年)に波の伊八こと武志伊八良伸由が彫工とありますが、その後変わったのでしょうか。
施主 大野忠吉、太田治良平、嶌口庄七、正木庄七、石崎症吉、妻きん 明治十五晩秋
朝夷郡北朝夷村 彫工 後藤利兵衛 橘義光