八幡神社(はちまんじんじゃ)
鋸南町市井原の八幡神社長狭街道(県道34号)から保田川を隔てた高台に鎮座しています。
【祭神】誉田別尊(ほんたわけのみこと) =応神天皇
【由緒】元禄二年(1689年)十一月十五日東方山上「つがのいの峰」から現在地に奉遷。この日をもって開創としました。拝殿の造立は元禄八年(1695年)、天保六年(1835年)拝殿を再建。
参考:鋸南町史
【祭礼】九月第二土曜日
【鋸南町指定文化財】市井原の獅子舞・神楽舞(平成三年九月十八日)
<境内の案内板より>
市井原の獅子舞、神楽舞は、鋸南町八幡神社に奉納される神事舞踊です。かつて、雨の降らない日が続くと、若者を走らせ、上総高宕山の水をもらい受けに行き、神社に供えた後、高い山に登り、この獅子舞を献じたといいます。
獅子舞、神楽舞が奉納される市井原の祭礼は九月十五日でしたが、現在は九月の第二土曜日となりました。獅子舞は、まずは雄獅子・雌獅子・中獅子の三匹獅子が登場します。あごからは前ぼろとよぶ布をたらした鳥毛のついた獅子頭をかぶり、胴につけた鞨鼓をうちながら、笛や太鼓に合わせて踊ります。踊りははじめ三匹で踊るブッカイから、雄が雌を恋い慕うコイコイ節になります。かつてはこのときにかぞえ唄が唄われました。歌詞には「ふたばの奥で声がする。誰かと思えば山番所」「無理なしかたの勘兵衛どん、少しのことでも江戸江戸と」「屋敷方からさし紙で、お江戸へ引かれていくわいな」などユーモラスな俗謡の中にも、山深い山里の様子や、幕府の直轄地として江戸の支配を受けていたころの市井原村の歴史を知ることができました。
また獅子舞に続いて行われる神楽舞は、朱塗りの獅子頭をかぶった獅子神楽で、天の岩戸の神話をベースにした舞です。後役がつく能ががり、一人による御幣(おんべ)の舞、剣の舞などが演じられ、村人の安全と護国豊穣を祈願して奉納されます。こちらは太陽を望む民族芸能です。
三匹獅子舞等の民族芸能は、かつて鋸南町にもいくつか残されていましたが、すべて途絶え、残っているのは市井原地区だけとなりました。現在では区をあげて保存会をつくり、伝承に努めています。
【千葉県ホームページ】市井原獅子舞・神楽舞
神社の入口はこの石碑が目印です。ここから保田川を渡ると鳥居が見えてきます。まや、ここから1.2km程山のなかに入るとイタリアレストラン ジェノバがあります。
参道入口の鳥居はコンクリート製の明神鳥居。
奉納は明治十四年(1884年)と読み取れます。
石段右側には大きな楠の木があります。
境内には大きな杉の木が数本あります。南房総地域でもこれほどの杉の木はあまり見かけません。
手水石。年代はわかりません。
石灯籠は途中で補修されているようです。こちらも年代はわかりません。
拝殿
獅子と獏の彫刻
本殿