
富津市梨沢の「手打ち蕎麦なしざわ」は、秘境の古民家手打ち蕎麦店です。
グランドオープンは2025年12月6日(土)。プレオープン時から複数のサイトやSNSで話題となっていたので翌週に食べに行ってみました。
このお店は色々と特徴があり、まとめると以下の通りです。
お店へのアクセス
アクセスは以下の3通り。東京からだと1.または2.がおすすめ。館山自動車道路の「富津竹岡IC」から行くのが一番簡単な方法です。
今回は館山市・鴨川市方面からもみじロード⇒林道鹿原線のルートで行ってみました。
11月下旬から12月上旬は紅葉が綺麗なので、このルートがおすすめです。
もみじロード(千葉県道182号)の富津市志駒から「林道 鹿原線」に入ります。(下の写真)
林道は狭いですが、舗装はされていて危険な箇所はほとんど見当たりません。
道幅は2mちょっとでクラウンクラスでも通れます。ただし、荒天後は倒木や崖崩れの可能性があるのでおすすめしません。

もみじロードからゆっくり走って15分ほどで店舗入口に到着しました。途中に民家はほとんど見当たらず、まさに秘境です。

現在店舗の駐車場は整備中なので、「梨沢区公民館」の駐車場を借りているそうです。
店舗から駐車場まで150mほど。相川に架かる、なしざわ橋を渡った先の建物が「梨沢区公民館」です。
梨沢区公民館
梨沢の集落は明治21年までは天神山村(一川、横山、相川、梨沢)に属していて、この公民館は「天神山小学校梨沢文教場跡地」(令和二年に廃校)です。
公民館の駐車場は、相川渓谷の沢登りや大塚山登山の拠点となっていて、当日も登山客を見かけました。
周囲は標高300mほどの低山ですが、度々遭難があり死亡事故も発生しています。山ビルやマムシも多いので準備と装備は万全にする必要があります。
梨沢地区の樣子はミホチャン「もうすぐ還暦の田舎のおばちゃんです」のブログがおすすめ。
地元の活動や登山の様子が紹介されています。

入口左側が土蔵、正面の母屋が店舗となっています。
かつての家主は地域の名士だったようで、梁が太く重厚な造りとなっています。
ミホチャンのブログ梨沢にお蕎麦屋さんができました!!!やお店のインスタグラムによると、この店内はオーナー自らがリノベーションしたとあります。
かなり前置きが長くなってしまいました。そろそろ料理について説明します。
蕎麦の香りが楽しめる「田舎蕎麦」と咽喉ごしが良い「せいろ蕎麦」の食べ比べができる「田舎蕎麦」と、前菜やデザートが付いた「蕎麦御膳」とどちらにしようか迷いましたが、数量限定の「蕎麦御膳」を食べることにしました。
蕎麦御膳
前菜、天ぷら、せいろそば、デザートが順番に運ばれてきます。
今日の前菜は飾り巻き、大根と人参の糠漬け、出汁巻き玉子、椎茸と昆布の煮物、胡麻豆腐の5種です。

天ぷらは、エビ、カボチャ、ナス、椎茸、サツマイモとカボチャに似た野菜。
一番右側の緑色のはナメロウ(アジなどの魚を叩いて味噌と薬味を加えた房州の郷土料理)の大葉挟みの天ぷらで、このお店の名物となっています。

もりそばは二八(小麦粉2割・蕎麦粉8)です。粉の産地は聞き忘れてしまいましたが、聞いたところで微妙な違いは私には判別できません。
ご覧のように切りムラはほとんど見られず、香り、喉越し、温度すべて良好。
今になって後悔していますが、田舎蕎麦も追加すればよかったと思います。
つゆも出汁が香り、やや辛口のスッキリして私の好みのタイプ。
全国の蕎麦を食べ歩いたという店主の打つ蕎麦は、南房総の美味い蕎麦屋と比べても遜色ないレベルで、微妙な違いは好みの問題です。

蕎麦を食べ終わるとそば湯が運ばれてきます。

デザートはバニラアイスとチョコレートケーキです。

メニュー
※下の価格、メニュー写真は2025年12月時点のものです。オープンしてまだ1週間ですので、今後変わる可能性があります。
最新メニューは公式サイトをご覧ください。

公式Webサイト/SNS
【Instagram】手打ち蕎麦 なしざわ (@nashizawa_soba)
詳細情報
名称
住所
定休日
※土曜・日曜・祝日のみ営業
営業時間
※蕎麦がなくなり次第終了







