千倉海食洞【忘れ去られた謎の洞窟】

2021年01月26日

千倉海食洞(ちくらかいしょくどう)

 
千倉海食洞は旧忽戸小学校横にある洞窟。地元の人たちは「へいとんぼら」「へいとうぼう」などと呼んでいるそうで、「へいとん」とは乞食という意味だそうです。
 
今日はA氏が突然来社したので昼を外に食べに行こうと鴨川市の追分食堂に向いました。鴨川へ向かう途中、丸山を過ぎた辺りでA氏が、「そういえば昔千倉にカイショクドウというのがあったけど今でもあるのかな」と言ったので、私は「貝食堂」と勘違いして、すぐに行ってみようということになり予定変更して千倉へ向いました。
 
千倉へ向かう途中「貝食堂ってどんなものが食べられるの」と聞くと「ただの洞穴なので何も無いです」と聞き誤解であることが判明。
そもそも「貝食堂」と「海食洞」は発音が全然違うのにA氏が「貝食堂」と発音するのがいけないのです。
それでも面白そうなので行ってみることにしました。
 

南房総市立忽戸小学校

 
平成26年(2016年)忽戸小学校、七浦小学校、朝夷小学校、健田小学校が統合し千倉小学校が誕生し、忽戸小学校、七浦小学校、朝夷小学校は廃校となりました。現在体育館として一般市民も利用できますが、将来は校舎についても会社誘致を行い再利用する準備を進めているそうです。
忽戸小学校全景
 
海食洞へ行くには校舎からグラウンドを横切って山側に歩いて行きます。
海食洞の入口付近
 

海食洞入口の看板

 
入口付近の看板。魚見根神社、展望台、憩いの広場、つり場、海食洞とあります。この中で特に気になるのが『つり場』です。南房総は大変堰や野池が多い場所ですが、歩いて行ける範囲に堰や沼はありません。一体何の釣り場なのでしょうか?これは何としても調査しなければなりません。
海食洞の看板
 
入口付近には朽ち果てた『魚?根公園』の看板。?の部分は恐らく根だと思われます。
魚見根公園の看板
 
公園内はかなり荒れています。もう埋められてしまったのかと思いましたが、とにかく行ってみようということで藪の中を歩きます。途中倒木がたくさんあるので足元に注意して進みます。
海食洞への藪海食洞への藪

 
数十メートル進むと海食洞の入口が見えてきました。この洞窟を見たとき館山市宮城の戦争遺跡掩体壕(えんたいごう)に似ていると思いました。しかし、掩体壕はコンクリート製で完全な人工物であるのに対し、こちらの洞窟は人の手で掘られていません。海食洞(海蝕洞)と呼ばれているように波による侵食により形成された洞窟であるようです。
海食洞入口
 
入口は2mほどでしょうか。立ったまま中に入れます。
海食洞入口アップ
 
奥行は10mほど。中には何もありません。何か心霊的なものが映りこんでいないかチェックしましたが、それらしき物は映っていません。このサイトを運営して3万枚以上撮影しましたが、怪しい写真が撮れたことは一度もありません。
海食洞内部
 
ここは唯一手で彫った跡があります。
海食洞内部2
 


 

周辺案内

 
ストロベリーポット
 現役の海女さんが運営するカフェ。手作り寒天を使ったみつ豆などがおすすめ。
 海食洞より約300m 徒歩約4分
石川自然公園
 周囲は何もありませんが、ヒカリモが見られます。
 海食洞より約400m 徒歩約5分
 
能蔵院
 真言宗智山派の古刹。裏山から海が一望できます。
 海食洞より約550m 徒歩約7分
 
荒磯魚見根神社(アライソウオミネジンジャ)
 赤い社が印象的。漁業関係者の信仰が篤い神社です。
 海食洞より約450m 徒歩約6分
 
もへじ
 地元の新鮮な食材を使うダイニングキッチン。ここのラーメンはおすすめ。(夜営業のみ)
 海食洞より約450m 徒歩約6分
 
カエル岩/つぶて岩
 カエルの顔にそっくりな奇岩が見られます。
 海食洞より約950m 徒歩約11分

詳細情報

名称

海食洞

住所

〒295-0022 千葉県南房総市千倉町忽戸250付近

駐車場

あり

アクセス

JR内房線「千倉駅」より約3.2km 車で約7分
このページをご覧になった方は
こんなページもご覧になっています