天徳寺(てんとくじ)
南房総市御庄の天徳寺は館山市那古から南房総市和田町へ抜ける県道296号線沿いにありますがちょっと目立たない場所にあり、周辺にも目立つ建物などはありません。
【宗派】曹洞宗(智蔵寺末)
【山号】長谷山
【由緒】(参考文献:三芳村史)
創建など詳しい由緒は不明です。山名の大寺と呼ばれる智蔵寺末です。安政四年(1857年)四月の差出明細帳に、禅宗金剛山天徳寺の名前があります。大日如来像、天部像、地蔵尊、三山碑などがあります。
境内へはこの石段を上ります。石段の左には出羽三山碑と石像、右側には小さな地蔵像があります。
左の石碑は神社やお寺などでよく見かける山形県の出羽三山(羽黒山、月山、湯殿山)の登山記念碑。出羽三山参りは、江戸時代には西の伊勢参り、東の奥参りと呼ばれ人気を博した参拝コースだそうです。この石碑は南房総の神社で本当に多く見かけますが、車が無い時代に山形県まで行くので大変な時間と経費を費やしていたと思われます。
参拝に行った振りをして、実際には行かなかったなんて事も多かったのではないでしょうか。
右の石碑は弘法大使?正確には読み取れません。
出羽三山左の石像
階段右側の地蔵像
境内には太い銀杏の木が生えています。
本堂。創建年代は不明です。
扁額の天徳寺の左側の文字は「長谷山」までは何とか読み取れますが、その下の文字は読み取れません。
周辺案内
■熱田神社 御庄地区鎮守で祭神は日本武尊です。
天徳寺より約550m
■駒方神社南房総市中に鎮座。祭神は蒼稲魂命。
天徳寺より約1,100m
■中堰親水公園ヘラブナ釣りやザリガニ、ドジョウ捕りができます。
天徳寺より約1,600m
■根方ホタルの里見頃は5月下旬から6月上旬。南房総有数のホタル生息地。
天徳寺より約900m