長香寺の向西坊供養塔

2015年05月19日

長香寺(チョウコウジ)

 
【山号】花園山
【宗派】曹洞宗
【本尊】阿弥陀如来
【御朱印】不明
【開山】徳翁全鈯(とくおうぜんとつ)大和尚
【開基】天翁覚心(てんおうかくしん)和尚
【開創】弘治三年(1557年)
【由緒・沿革】(参考:和田町史通史編 上巻)
現在では、花嫁街道と呼ばれるハイキングコース内にある黒滝の滝壺右上に間口、奥行3mほどの岩穴があり、そこに長香寺が管理する不動明王が安置されています。
この不動明王は「不動様」として地元民の厚い信仰を集めています。その不動明王の右上に「向西坊(こうさいぼう)」石像が祀られています。
花嫁街道黒滝の風景
 
向西坊は赤穂四十七士の1人片岡源五右衛門の家臣で、元の名を元助といいます。赤穂四十七士討ち入り後、群馬県安中市に浅野内匠頭夫妻や赤穂四十七士の石像を20年の歳月をかけて作り手厚く弔いました。
 
その後、全国を行脚し最後に房総の朝夷郡和田村で過ごしました。晩年、自分の天命を知った向西坊は断食の後、岩穴に入定し「予を念ずれば火難諸災難を除き、家内安全、五福寿を増長せしむべし」と遺言を残し、念仏を唱えながら21日後に生涯を終えました。(享保17年9月30日、享年53才)
長香寺の山門と境内

向西坊供養塔

境内には、向西坊供養搭があり、毎年4月に長香寺で向西坊供養祭が行われます。
向西坊供養搭は入口の門の右側にあります。
長香寺の向西坊供養塔
長香寺の向西坊供養塔を裏側から撮影

水準点

長香寺の正面には水準点があります。水準点とは土地や建物の高さを測量する際の基準となる標識で、おもな国道,県道に沿って約 2kmおきに設置されています。現在、長香寺前の道路は車がやっとすれ違える位の狭い道路ですが、昔はここが主要道路であったようです。
長香寺正面の水準点

詳細情報

名称

長香寺

住所

〒299-2701 千葉県南房総市和田町花園932

お問い合わせ先

0470-47-3489

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お問い合わせの際は「『房総タウン』を見た」とお伝えください。

駐車場

あり

アクセス

・JR内房線「和田浦駅」より約1.5km 徒歩約21分
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