高皇産霊神社(たかみむすびじんじゃ)
南房総市和田町小川の『高皇産霊神社』は高台の上に鎮座していて非常に見晴らしの良い神社です。
【祭神】高御産巣日神/高皇産霊神(たかみむすひのかみ)
【祭礼】和田町史には7月1日と記載されていますが、現在も7月1日かどうかは不明です
【由緒】(参考文献:和田町史)
旧村社の天御中主(あめのみなかぬし)神社境外末社となっています。慶長十四年(1609年)三月八日に小川村字向畑組の信徒が勧進したと伝えられています。本殿、拝殿、参道の石段等は昭和六十二年九月に竣工しています。本殿の宮殿の扉の前には次のような屋札があります。
『奉鎮祭 高皇産霊神社本殿一字 手置干帆負大神 屋船久久能智大神 屋船豊受比売大神 彦狭知大神 宮司石井三千美』
また『奉齋社殿修理落成成就之攸 昭和廿六年五月吉日 宮司正木太美男敬白』と記された棟札もあります。
地域の人々はこの神社を「お稲荷様」と呼んでいますが、町道をはさんだ向い側にある社務所(向畑集会所)の裏に石宮があり、これが稲荷社のようです。
社殿へ行くには長い階段を上って行きます。
参道途中に石宮がありますが、文字は確認できません。
鳥居
朱に塗られた鳥居は新しく平成二十九年建立。笠木の両端が反り上がった明神鳥居です。
数年前に鳥居が倒壊しましたが、その時の基礎でしょうか。
手水石
年代は不明です
狛犬
風化してはっきりとは読み取れませんが、江戸時代中期の天保年間(1831年~1845年)奉納です。
拝殿
御稲荷様
本殿
境内は大きな岩を削って造られています。
境内からは和田漁港が見渡せます。