石神社【藪に埋もれた神社|南房総市石神】

2025年09月07日

石神社(いしじんじゃ)

石神社概要

最初に言っておきますが、この神社に行くのはおすすめしません。駐車場がなく、藪とクモの巣の中を延々と歩き、イノシシに襲われる可能性があるからです。
また、辿り着いたからといって特に見るべきものはなく、ほんの少し達成感があるだけです。
 
1つだけ特筆するべき点は、祭神が「伊豆那姫命」であることです。今まで安房地方の神社を1,000社ほど巡りましたが、この祭神は初めてです。
どのような祭神なのか調べてみました。
 
「伊豆那姫命」は、Weblio辞書やWikipediaによると高知県土佐清水市高知山の伊豆田神社、南国市田村地区および前浜地区の伊都多神社にて祭られる神。AIによると一般的には、伊豆大島の波布比咩命神社に祀られる事代主命の后神、または伊豆の白濱神社などに祀られる縁結び・子育ての神とあります。
 
やはり珍しい祭神のようで、丸山町史にも記載がありません。どうしてここに祀られているのかは古老にでも聞かない限りわからないかも知れません。
 
丸山町史に旧村社とあります。これは丸本郷村、石神村、丸村のいづれかと思われ、はっきりは解りませんでした。
 
参考文献:丸山町史
【旧社格】
 村社
【祭神】
 伊豆那姫命(いずなひめのみこと)
【祭礼】
 10月9日(現在行われているかどうかは不明)
【御朱印】
 なし
【由緒・沿革】
 不詳

境内案内

石神神社はTAYAMA FARMの裏山に鎮座しています。(左下の写真の赤丸の部分)
参道入口は民家なので車は停められません。駐車場はないのでどこかに車を停めて歩かなければなりません。
 

参道入口

TAYAMA FARM横が参道入口です。

【TAYAMA牧場】
TAYAMA牧場
【参道入口付近】
参道入口の石宮

入口の石宮

民家横に年代不明の古い石宮があります。石宮横のコンクリート(祭りの幟立てか?)に「奉納 平成九年九月吉日」とあります。
参道入口の石宮

参道

参道は藪とクモの巣だらけです。引き返したい気持ちをこらえて前へ前へと進みます。
参道と竹藪
途中階段の柱が壊れています。イノシシが掘り返したのでしょうか?ここでイノシシに襲われたら一巻の終わりです。誰も助けに来てくれないでしょう。
マムシや山ビルが出たらどうしよう。
 
イノシシ対策として口笛を吹くことにしました。曲は大事MANブラザーズバンドの「それが大事」です。
『負けない事 投げ出さない事 逃げ出さない事 信じ抜く事 ダメになりそうな時 それが一番大事・・・』
たしかこんな歌詞だったはずです。絶対に社殿があると信じて前に進みます。
 
他人が見たら狂人と思うでしょうが、イノシシに襲われるよりマシです。
壊れた階段

鳥居

やっと鳥居が見えてきました。
藪に埋もれた鳥居
形状は靖国鳥居。年代は読み取ることができません。
靖国鳥居
鳥居から先も階段が続いています。
鳥居の先の石段

御神木

ようやく御神木らしきものが見えてきました。楠の木でしょうか、樹齢は最低でも100年以上だと思われます。
御神木

拝殿

ようやく拝殿が見えてきました。拝殿前に手水石、拝殿横に石宮二基、それ以外は特に見当たりません。
拝殿の台石に奉納昭和六十二年(1987年)十月とあります。もうそろそろ建て替えの時期ですが次が大変です。人口は減っているし、資材を運ぶ手間も並大抵ではありません。
どうしてこのような山奥に建てたのでしょうか。
石神神社の拝殿

手水石

年代は読み取れません。「丸村 油屋𠮷・・・」とあります。丸村について富山町史に記載はありません。
Wikipediaによると昭和30年(1955年)に豊田村、千倉町の一部(安馬谷、峰、白子の一部、久保の一部)と合併し、丸山町を新設。同日丸村廃止。とあります。
という事は丸村の村社だったのでしょうか。ただ、範囲の広さの割に規模が小さいように思います。旧丸村にはもっと有力な神社があります。
手水石

石宮

拝殿右横に石宮が二基建っています。年代は不明。
拝殿右横の石宮

本殿

拝殿奥に本殿が建っています。
拝殿と本殿

詳細情報

名称

石神社

住所

〒299-2515 千葉県南房総市石神26

駐車場

なし

アクセス

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