北辰神社(北小町村の旧村社)

2021年12月18日

北辰神社(ほくしんじんじゃ)

 
鴨川市北小町の「北辰神社」は丘の上の目立たない場所に鎮座する神社ですが、旧北小町村の村社です。地元では妙見宮(みょうけんぐう)と呼ばれています。
【社格】旧村社
【祭神】
・天御中主神(あめのみなかぬしのかみ)
・天照大神(あまてらすおおみかみ)
・国常立命(くにのとこたちのかみ)
・天穂日命(あめのほひのみこと)
【祭礼】北辰神社の祭礼 11月1日
【御朱印】不明(神主非常駐)
【由緒・沿革】(参考文献:主基のあゆみ)
創建年は不詳。天保十四年(1843年)に焼失し、その後再建されたといいます。
明治三十七年(1904年)二月に区内の菅公神社(祭神:天穂日命)を合併。明治八年(1875年)の「神社明細取調上」によると、菅公神社の旧号は天満宮で、祭神は菅原道真公でした。
 
昭和十六年九月神饌幣帛料供進(しんせんへいはくりょうきょうしんじんじゃ)村社となり、十一月一日に例祭式を執行。
言い伝えでは過去何回かの大地震の節、北辰神社の境内は少しも揺れ動くことがなく、ここに避難した人の多くが救われたといいます。
 
鳥居は境内に3基あります。一の鳥居と二の鳥居は明神鳥居(みょうじんとりい)です。年代は風化が激しく正確に読み取れませんが、江戸時代後期の文化二年(1805年)のように見えます。
参道入口の鳥居
 
参道は長い石段となっています。参道入口には「御大禮奉祝記念碑」、鳥居、「参道舗装記念之碑」が建っています。
御大禮奉祝は明治4年に明治天皇即位の際に「主基斎田」で執り行われた「大嘗祭」の記念碑。
御大禮奉祝記念碑参道舗装記念之碑

 
右手にあるお寺が長福院。
長福院とイヌマキ
 

長福院のイヌマキ

長福院手前にあるイヌマキは高さ約13m、幹周405cm、直径129cmの大木で、昭和51年に鴨川市天然記念物に指定されました。
長福院のイヌマキ
 

長福院

【宗派】真言宗智山派 太田学成就院
【山号】妙見山
【本尊】不動明王
【御朱印】不明
【由緒・沿革】(参考文献:主基のあゆみ、鴨川市史)
創建および由緒の詳細は不明。江戸時代末期の天保五年(1834年)の成就院文書に、森覚蔵(幕府の代官)付属地とあります。
天保十三年(1841年)九月に境内の妙見宮が焼失。昭和十五年(1940年)三月に区内の薬師堂を編入。
長福院本堂
 
参道途中の左側には大きな石碑や歴代住職のお墓があります。
参道の石段
 
手水石と石碑の文字は読み取れません。
参道途中の手水石参道途中の石碑

 
相当に年代を経ているようです。かろうじて「法印」の文字が読み取れます。これらは歴代住職のお墓だと思われます。
歴代住職の墓
 
この石段を上れば拝殿です。
拝殿へ続く石段
 
境内の石宮と手水石
石宮手水石

 
これが拝殿。向拝の彫刻はありませんが、大きな注連縄があります。
拝殿
 
拝殿左の摂社。明治三十七年(1904年)合祀した菅公神社だと思われます。
拝殿左側の摂社

詳細情報

名称

北辰神社

住所

〒296-0101 千葉県鴨川市北小町2033

お問い合わせ先

04-7094-0323

※スマートフォンの方は電話番号をタップで直接電話できますので、営業時間や定休日をご確認下さい。
また掲載されている情報はこの記事を掲載した当時の情報ですので、古い場合がございます。
お問い合わせの際は「『房総タウン』を見た」とお伝えください。

駐車場

なし

アクセス

JR内房線「安房鴨川駅」より約7.6km 車で約12分
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