高梨商店(たかなししょうてん)
鴨川市前原の高梨商店は千葉県でも数少ない天日干し煎餅を製造・販売する煎餅の専門店。
創業は昭和47年(1972年)。店舗は2つあり、今回撮影したのは前原店。もう一つのパイパス店は横渚の鴨川パイパス沿いにあり、こちらでは製造・販売、の他「手焼きせんべい体験」も行っています。
前原店は安房鴨川駅より徒歩6分。店舗前の「高級手焼きおかき 高梨 天日干し」、「しみせん」の看板に惹かれて入ってみました。暖簾に手焼きおかき・煎餅とありますが、おかきと煎餅って何が違うのでしょうか?今まで気にしたことがなかったのでちょっと調べてみました。
せんべい・おかき・あられの違い
一番の違いは原料。せんべいは普段ご飯として食べている「うるち米」を使い、おかきとあられは「もち米」使い、食感はせんべいの方が膨らみにくく硬いです。
おかきとあられは明確な違いはないようで、大きいのが「おかき」で主に関東地方、小さいのが「あられ」で関西地方で広まった呼び名とされています。
せんべいの起源は江戸時代。団子屋が余った団子をすり潰して平たく焼いたのが始まりとされています。おかきの起源は奈良時代。鏡餅を割って揚げたのが始まりとされています。
店内はそれほど広くはありませんが、煎餅とあられの種類は多いです。
棚には手焼きせんべいについての説明書きがあります。
日照時間30時間
日の下に干すこと30時間以上、4~5日かけてじっくり干します。やわらかなお餅がカチンカチンになったら生地のできあがり。
熟練のかえし30回以上本格完全手焼き
強火で焼くのは、外はパリッと、中はしっかりもちの味を出すため。ひと網焼くだけで30回以上もかえします。空気にあてることで香り、風味が格段に上がります。
タレへのこだわり
房総産の鰹節と北海道産の昆布でじっくりとだしをとった醤油。しかも無添加自然の味。
しみせん
看板の「しみせん」を食べてみました。食感は非常に硬く、特に醤油の染みた部分が噛み切れません。少しずつ噛んでいると段々と柔らかくなってきます。このせんべいは噛むほどに米の旨みを強く感じます。最初は硬いと感じたものの癖になり、5枚あったせんべいをすぐに食べきってしまいました。一時大流行した「ぬれ煎餅」に少しにていますが、しみせんは醤油味がマイルドです。
手焼きおかき、ザラメあられ、黒糖あられのコーナー
こちらは小袋のコーナー。50円~120円のお手頃価格なので数種類購入して食べ比べができます。
こちらは贈答品コーナー。煎餅の詰め合わせが中心ですが、甘なっとう、ようかん、金平糖などもあります。
こちらは新商品コーナー。珍しいよもぎのあられやゴマ、唐辛子のあられがあります。
イカ墨で煎餅に文字を入れることができます。
【前原店(本店)】
住所:鴨川市前原3-3
電話:04-7092-1384
定休日:日曜
営業時間:9:00~19:00
【鴨川バイパス店】
住所:鴨川市横渚1653
電話:04-7093-5225
定休日:元日のみ