Merry X’mas♪
今日は南房総市白浜町滝口にある「めがね橋」こと「
眺尾橋は1991年に『日本の名橋100選』にも選ばれたことがある橋で、3連の眼鏡橋は全国的に見ても極めて珍しく、関東地方ではなんとこの橋だけなんですよ。
写真で伝わるか疑わしいですけれど、実物はまさに息を呑む美しさでした( ´ ▽`)
このイルミネーションは、毎年12月初めから、翌年1月の中頃まで敷設されていますので、クリスマスを過ぎても見ることができます♪
これは恋人同士で訪れたなら、いやが上にもロマンチックな雰囲気になってしまいますねぇ( ´ー`)
この日も数組のカップルや、家族連れの方が見に来ていましたよ。
国道側から眺尾橋を渡ってすぐのところに、遊歩道があり、そちらも綺麗にイルミネーションで彩られています。
冬至直前に取材に行きましたから日が落ちるのも早く、まだ19時前でしたので若いカップルもいました(*´ー`)
下は普段の眺尾橋です。
せっかくですので、クリスマスイルミネーションを眺めながら恋人に話せるうんちくを2つ3つ(笑)
この橋は最初に書いた通り、1991年に日本の名橋100選にも選ばれたこともある橋なのですが、架設はずっとずっと古く1888年(明治21年)に架橋されたそうで、その当時この長尾川には橋はなく、近隣の人たちは浅瀬を歩いて渡るしかなかったそうです。
当然雨が降れば水かさが増し、誰も渡れなくなってしまいますから木製の橋を架けますが、大雨の度に橋ごと流されてしまい、近隣住民の方は半ば諦めてしまっていたのだそうです。
住民からは「石で作れば洪水にも耐えられる重くて頑丈な橋が作れるのでは?」という話もあったそうなのですが、当時の周辺地域ではそんな高度な技術を持った職人も、頑丈な橋を作るための総工費も工面することができませんでした。
そんな時、付近の根本村に住む石工が「なら技術を持ってくる」と名乗りを上げ、友人の大工とともに旅に出ました。
行き先の記録は残っていませんので、その行き先が江戸だったのか、京だったのか、もしくは中華風の造りから見て当時中華風の橋があった長崎まで行ったのかは定かではないそうですが、その後帰ってきた石工はしっかりと絵図面を持って帰ってきたのだそうです。
総工費は当時の金額で399円40銭だったそうですが、その石工の熱心さを見て、全て地元住民の寄付で賄われたそうですよ。
明治時代の1円は、今で言う2万円くらいの貨幣価値ですから、現在に換算すると総工費800万円前後ということになります。
総工費としては驚くべき安さですが、それも本来石橋ならば伊豆石を使って作るのが一般的だった当時、それを近隣の石切り場から必要な石を切り出して調達してきたり、「手間」を掛けることで「お金」をかけずに作り上げた先人の知恵と、石工と大工の熱意が伝わってくるお話です。
関東大震災にも、第二次世界大戦にも耐えた橋でしたが、経年劣化から1993年から2年かけて補修が行われ、その時に橋の周辺や護岸が整備され、今の遊歩道付きの眺尾橋になりました。
ちなみに第二次世界大戦当時には、近隣に駐屯した日本軍の戦車も往来していたほど頑丈な橋なのだそうです。
地元では通称「めがね橋」と呼ばれている眺尾橋ですが、1989年に千葉県がこの橋を県有形文化財とした際、「めがね橋」の名で指定してますので、実際に「めがね橋」も「眺尾橋」も正式名称として正しいってことになりますね。( ´ー`)
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