南房総市モデルコース37 白浜民話のみち散策コース
「白浜民話のみち散策コース」は、千葉県の最南端に位置する白浜町に残る伝説や多くの文化財にふれながら散策できるハイキングコースです。
今回は、JRバス白浜駅から一周約3.7km(徒歩約60分)のコースを歩いてみました。
コース案内
◎JRバス白浜駅 ⇒0.8km(10分) ◎太子堂 ⇒0.2km(3分) ◎芋井戸 ⇒0.3km(4分) ◎福寿院 ⇒1.2km(15分)
◎杖珠院(じょうじゅいん) ⇒1.1km(13分) ◎JRバス白浜駅
太子堂
聖徳太子を本尊とするため太子堂と呼ばれるようになりました。本尊の「木造聖徳太子立像」は南房総市指定有形文化財です。(平成16年4月1日指定)
千葉県ホームページ木造聖徳太子立像
青木観音堂
青木観音堂の賓頭蘆尊者坐像(びんずるそんじゃざぞう)は、目尻を下げ、開いた口に上の歯と舌を出す様がユニークな羅漢像で、おびんずる様として親しまれ南房総市指定有形文化財に指定されています。(平成10年4月1日指定)
この像は、毎月17日の法要と5月17日に行われる観音祭で公開されています。(案内板より)
千葉県ホームページ賓頭蘆尊者坐像
青木観音堂周辺の山はマテバシイを中心に南方系の植物も多く、ヤマモモ、バリバリの木、バクチの木、ホルトの木、タイミンタチバナ、マルバテシャの木などが生育していて千葉県自然環境保全地域に指定されています。(昭和50年8月22日)
千葉県ホームページ白浜自然環境保全地域
青木観音堂裏山には、房総の中世城郭跡において最大級の規模とされる白浜城跡があり南房総市指定史跡(平成17年4月1日指定) となっています。
千葉県ホームページ白浜城跡
弘法大師の芋井戸
この芋井戸は南房総市有形民俗文化財に指定されています(昭和50年4月25日)
青根原神社
青木の八幡神社、根本の金毘羅神社、原田の諏訪神社を合祀し、各地区の頭文字を合わせて青根原神社となったそうです。
鳥居の前には里見成義(房総里見氏二代)の墓があったことを示す案内板があります。
里見成義は、里見義実(初代里見氏)の長男とされていますが、実在したとされる確かな証拠がなく、近年では架空の人物であったとする説が主流となっているようです。
明堂山福寿院
山号は明堂山、宗派は曹洞宗。開基は里見成義とされています。本尊の木造釈迦如来坐像と銅造地蔵菩薩坐像は
南房総市有形文化財に指定されています。(平成16年4月1日指定)
千葉県ホームページ福寿院の木造釈迦如来坐像
千葉県ホームページ福寿院の銅造地蔵菩薩坐像
熊野神社
祭神は伊奈岐尊(いざなぎのみこと)櫛御気尊(くしけのみこと)速玉命(はやだまのみこと)例大祭は7月26日参道入り口には
里見義実の息女・種姫の碑もあり、里見氏の史蹟として知られています。(白浜民話のみち散策コースの案内板)
稲荷神社
祭神は宇迦之御魂神(ウカノミタマノカミ)。稲荷神社の例祭は、3年に一度(前回は平成25年3月2日)2日間に渡り「小戸の初午まつり」が開催され多くの人で賑わいます。開催日は3月1日に近い土曜、日曜日となっています。
初日は山祭りと呼び、神社の境内で神楽獅子舞、三番叟(さんばそう)、鳥刺し、漫才、伊勢音頭など多くの芸能が演じられます。
二日目は浜祭りと呼び、海岸の舞台で初日同様の芸能が奉納されます。
小戸の初午まつりは南房総市無形民俗文化財に指定されています。(平成17年4月1日)
満願寺
南房総市白浜町白浜3225にある曹洞宗のお寺です。境内には里見杢入道(さとみもくにゅうどう)の墓があります。
八幡神社
杖珠院(じょうじゅいん)
山号は三峰山、地蔵菩薩を本尊とする曹洞宗のお寺です。文安元年(1444年)里見義実による開基と伝えられています。
本堂には里見氏に関する資料や義実・成義・義通・義豊の4人の木像が残されていて拝観することができます。
境内には里見義実の供養塔があます。もとは本堂裏山にあったそうで、元禄16年(1703年)の大地震による津波で流失したと伝えられています。
南房総市ホームページ杖珠院の梵鐘の民話
杖珠院の南房総市指定文化財
・初代里見義實の墓(昭和63年8月1日)
・里見氏文書 (平成元年4月1日)
千葉県ホームページ里見氏文書
・里見の木像(里見義実坐像・成義坐像・義通坐像・義豊坐像)(昭和63年8月1日)
千葉県ホームページ里見の木像
・銅造聖観音坐像(平成16年4月1日)
千葉県ホームページ銅造聖観音坐像
白浜民話のみち散策コース