山神社(さんじんじゃ)
【祭神】大山祇紙(おおやまつみのかみ)
【祭礼】平群地区祭礼 10月24日前の土曜、日曜
【由緒】現在の社殿の創建は安政三年(1856年)九月名主高梨半兵衛、鋸南町の宮大工棟梁「中澤久五良」により建立されました。この建築様式は「三間社流造」(注1)と呼ばれます。神社前の鳥居、手洗鉢と二基の常夜燈は荒川産の名石「金星石」で作られています。左右の小祠は天王様と疱瘡(ほうそう)神様です。
注1:(流造)屋根形状が左右対称でなく、正面の屋根が曲線的に前に伸びた形状で神社の屋根で最も多い形式。正面の柱間が1間で柱が2本であれば一間社流造、3間で柱が4本であれば三間社流造と呼ばれる。南房総では手力雄神社本殿の屋根が有名で、千葉県の有形文化財に指定されています。
本殿の右側(灰色)と左側(茶色)には小さな社があり一方が天王様、もう一方が疱瘡神です。
手水石
境内には手水石が3つあります。
本殿
山神社の社は本殿と拝殿が一つになっています。境内の案内板によると社殿は安政三年(1856年)とされていますが、かなり新しく見えるので、その後再建されているようです。屋根は正面側が長く伸びた「三間社流造」。
本殿向拝の彫刻
木鼻
龍の彫刻
境内の案内板によると、常夜燈は荒川産の金星石で作られたものです。金星石については現在調査中です。