貴船神社(きふねじんじゃ)
祭神:龗神(たかおかみのみこと)水の神様
祭礼:7月
由緒:創建の詳細については明らかではありませんが、社伝によると明徳元年(1390年)再興され、延享三年(1746年)に社殿を修築した。この時の棟札を見ると当時の岩糸は上岩糸、下岩糸、久麦の三集落に分かれていて、三人の地頭より金二十三両が寄進されたことが記されています。また安政五年(1858年)松平肥後守の家臣石岡喜右衛門代官在任中拝殿ならびに廻廓を修復したとあります。さらに大正元年にも社殿を改築。
大正三年には岩糸第六天にあった第六天社、同西谷頭の熊野神社、同池下の稲荷神社、同天神前の天神社の4社を合祀。大正十二年の関東大震災により社殿が倒壊し昭和初年に再建されました。
「豊田村史」に当村の祭礼について次のような記録があります。安政二年(1855年)3月19日清明祭を挙行する。余興には加茂、沓見、松田、海発、白子、安馬谷の各村の人々が趣向をこらして、花車、手桶、大神楽を歌舞し前代未聞の盛観であったといいます。明治初年頃までは「フリウ」と称する祭りの儀式があり羯鼓舞や、飄男と称する仮面をかぶり「ささら」という楽器を鳴らしながらすこぶる滑稽な踊りを演じたそうです。
(参考文献:丸山町史)
入り口の石碑は小さいのですが、参道は長いです。
参道右横には大きな記念碑があります。石灯籠は嘉永五年(1852年)、鳥居は昭和五十一年(1976年)
参道左には社務所があります。
現在は使われていませんが、昔はここで踊りを踊って大盛況だったようです。
階段下が手水舎、階段上には拝殿と神輿倉があります。
手水舎
手水石の年代は読み取れません。
狛犬は昭和二十四年(1949年)
拝殿前の両脇にある水入れのような鉢がありますが、これの名前がわかりません。
拝殿
拝殿と本殿
拝殿の右横には小さな社があります。合祀した神社の名前が書いてあるようですが、子安神社以外は読み取れません。