厳島神社(いつくしま神社)
南房総市小浦の厳島神社は「小浦の弁天様」「小浦の弁財天」と呼ばれ地元住民に親しまれています。治承四年(1180年)に源頼朝が建立したとされ南房総市文化財(昭和39年11月5日)に指定されています。
厳島神社は、国道127号線の弁天鉱泉の近くにあります。弁天鉱泉から富浦方面に数10m先に「厳島神社(小浦の弁財天)」の看板があります。この看板の正面に車を停めるスペースがあります。
この辺りは高台になっているので海が一望できます。正面の島は浮島で天気の良い日は富士山も見えます。
国道127号線からこの急な階段を下りて行きます。途中に弁天鉱泉の源泉があります。
弁天鉱泉は、昭和三十六年に弁天鉱泉の初代「鈴木進」が弁天神社へ参拝の際にいくつかの湧水を見つけ、その中の一つが白濁した鉱泉であったので昭和三十七年に「旅館 弁天鉱泉」開業したのが始まりと記されています。
弁天鉱泉の源泉から先には民家があり、民家の右側の道を歩いて行くを弁天神社の鳥居が見えてきます。
境内は急な崖の下にあります。狛犬も拝殿もコンパクトな造りです。狛犬は風化が進み年代は分りません。
手水石には、「日本橋奥河岸、野田屋平三郎、仲普中」、「世話人富処 明石仁兵衛」と刻まれています。作成は天保三年(1833年)です。
厳島神社は南房総市文化財に指定されています。
(境内の案内板より)
治承四年(1180年)源頼朝が石橋山の戦いに敗れ、安房へ渡り、この地を通過するとき、池にて手を清め江の島を眺めると、神霊が現れたので、弁天社を建立し、池を影向池(ようごういけ)(神仏の来臨のこと)と称した。池は社の後方にあり、深さ1メートル、洞は数百メートル続いている。
拝殿は小さいのですが造りは精巧です。
向拝の龍の彫刻
影向池(ようごういけ)
拝殿の後ろには源頼朝が手を清めたとされる影向池があります。