満蔵寺 里見氏の墓

2017年11月25日

満蔵寺(まんぞうじ)安房国四十八ヶ所薬師如来 南口第十一番

 
山号:見龍山
宗派:臨済宗円覚寺派
満蔵寺は国指定史跡の岡本城城主である里見家第七代「里見義頼」ゆかりのお寺です。開山は応永2年(1395年)本山円覚寺曇芳周応禅師を勧請たのが始まりと伝えられています。
本尊である薬師如来(満願びわ薬師)は平素は秘仏となっており、安房国四十八ヶ所薬師如来のご開帳の時期に公開されます。
 
満蔵寺は国道127号線から奥まった場所にありますが、分岐点にはこの案内板があるので分りやすいです。
 
見龍山満蔵院の案内板
 

六地蔵

満蔵院六地蔵の画像
 

大イチョウ(左)ビャクシン(右)

 
左のイチョウは樹齢数百年を経ているのではないでしょうか。中央はこの地方に多く見られるマテバシイの木でしょうか、幹の太さに比べて樹高が低いのは折れてしまったのでしょう。
右の木は神社などに多く植えられているビャクシン(イブキ)の木です。大木になると幹がねじれて渦を巻いたようになります。
 
満蔵院大イチョウとビャクシンの画像
 
満蔵院本堂の画像
 
満蔵院普同碑の画像
 
満蔵院はJR内房線の線路横にあります。ここの階段の上には里見氏の墓があります。
また、この線路脇の坂をのぼって行くと海禅寺があります。
 
満蔵院横を走る内房線の画像
 

里見氏の墓

 
里見氏何代目のお墓なのかは分りませんが、石碑には以下のように彫られています。
そのむかし、里見氏は義弘(七代)義頼(八代)義康(九代)にわたり、二十年あまり岡本城を居城として安房の国をおさめました。
満蔵寺、海禅寺の付近には里見氏ゆかりのお墓がたくさんありました。この度檀家一同にて、それらを集めて、この岡の上に合祀いたし”里見氏ゆかりの供養碑として建立しました。
 
満蔵寺 海禅寺 檀家一同 福原 和 文書
 
満蔵院裏の里見氏の墓の画像
 
里見氏の墓のアップ画像
 

やぐら

 
やぐらは鎌倉時代中期から室町時代前半にかけて作られた横穴式のお墓や供養塔です。鎌倉地方に多く見られますが、南房総地方においても古いお寺や神社の裏に崖がある場合は、かなりの確率で見る事ができます。
中の石物は砂岩でできているため原型をとどめないほど風化しています。
 
満蔵院裏山のやぐらの画像満蔵院裏山の横穴古墳の画像

詳細情報

名称

満藏寺(まんぞうじ)

住所

〒299-2402 千葉県南房総市富浦町豊岡330

お問い合わせ先

0470-33-2837

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