仁右衛門島の釣りと観光【空撮】

2015年11月05日

仁右衛門島(にえもんじま)

 

房総では釣り人の無断駐車、ゴミ問題などにより立ち入り禁止の港が急増しております。
館山の香漁港、浜田堤防、鴨川市の小湊港・・・好釣り場が立ち入り禁止、開放を繰り返しています。
釣り場を守るためマナー順守をお願いいたします。
また、立ち入り禁止場所へは、立ち入らないようお願いいたします

 
鴨川市太海の仁右衛門島は周囲約4km程の個人所有の離れ島。千葉県指定の名勝で、新日本百景にも選ばれている景勝地です。個人所有といっても観光や釣りの渡船があり島へ渡ることができます。
 
観光については仁右衛門島の観光をご覧ください。

 

仁右衛門島の釣り

 
房総で釣れる魚はほとんど釣れます。
アジ、サヨリ、メジナ、クロダイ、イシダイ、ヒラスズキ、イナダ、ヒラマサ、カンパチ、シイラ、アオリイカなどが主な釣り物ですが、一番のおすすめは夏場のルアー釣りです。シイラやヒラマサはメーター級も夢ではありません。海が荒れている場合はルアーでヒラスズキ、砂場を狙えばヒラメやマゴチも釣れます。アジングやメバリングも条件が揃えば入れ食いになることもあります。
 

ハコサイ・ケイダメ

 
海が荒れた場合のクロダイの好ポイントです。ただし、波が這い上がってくるので注意が必要です。
 
ハコサイ・ケイダメのポイント(空撮)
 

アマゴイ

水深は足元から10m以上あり、太海の沖磯の中では「小島」と並び一級ポイントです。大型のメジナが釣れますが、渡礁できる日が少ないのが難点です。
 

タコボウズ

 
太海の沖磯郡の中で一番大きな島で20名程度入ることができます。ポックリ側を「タコ表」と呼びヨシガ島側を「タコ裏」と呼びます。タコ表の足元の水深は5m前後、沖側で8m位です。
タコ裏は足場が高く足元から10m近い水深がありアマゴイとのワンドの中は大きなサラシが出て大型メジナが出るポイントです。玉網の柄は6m位必要な場所があります。
 

小島

 
太海の沖磯の中で一番東に位置し魚影の濃さは超一級ですが、ここも渡れる日が多くありません。
 

旅の台

 
大きな磯ですがハエ根が多く釣り場は多くはありません。北風に弱く波が這い上がって来ます。
 

平島

 
北東の風に弱く南西の風に弱いポイント。スイカエサでクロダイのポカン釣りで有名なポイントです。
 
アマゴイ・タコボウズのポイント(空撮)
 

防波堤

 
海が荒れた時の逃げ場でアジ、メジナ、クロダイのポイントです。陸側にはイシダイが釣れるポイントもあります。
 
防波堤のポイントの画像
 
この船は観光船です。出航時間が遅いので釣りには新海荘の渡船を利用します。
 
仁右衛門島の観光船の画像
 


 

渡船/宿泊

 
仁右衛門島に行くには渡船を利用します。渡船には一般の観光用と釣り用とがあり、料金や出船時間が異なります。
<観光用渡船>
【出船時間】8:30~16:30 絶えず往復しています。
【渡船料金】往復料金
      大人 1,350円
      中学生 1,050円
      小学生及び5歳以上幼児 950円
  
<釣り用渡船(新海荘)>
釣用の渡船なので早朝に出船します。旅館なので宿泊もできます。
 
【住所】〒299-2863 千葉県鴨川市太海浜79-1
【ホームページ】新海荘
 ※仁右衛門島の釣果はこちらでチェック
【電話】スマホはの場合はここをタップしてください⇒0470-92-1535

 


 

 

仁右衛門島の観光

 

仁右衛門島とは

 
仁右衛門島は陸から約20mほど離れた離島で面積約3ha、周囲約4km、標高26mの地震などにより隆起した海食台の島。源の頼朝や日蓮聖人の伝説で知られ「波太島(なぶとじま)」・「蓬島(よもぎじま)」とも呼ばれています。遠い昔から個人所有の島で、島主は代々「平野仁右衛門」を名乗ることに決まっていて現在の島主は推定で38代目です。
 

 
仁右衛門島の案内図の画像
 

バーベキュー場

 
島内ではバーベキューや海水浴、シュノーケリングが楽しめます。
 
仁右衛門島のバーベキュー場の画像バーベキュー施設の画像

 

神楽岩

 
神楽岩は高台にあり大変に眺めが良いです。日蓮聖人が朝日を拝んだところと伝えられています。
 
神楽岩の画像神楽岩からの眺め

 

源頼朝の隠れ岩

 
島の東側には、治承四年(1180年)石橋山の戦いに敗れた源頼朝が身を潜めたと伝えられる洞窟があり、洞窟内には稲荷大明神を祀る神社があります。この神社は天明三年(1783年)に京都の伏見稲荷の分霊を勧請したものです。これは「正一位稲荷大明神安鎮之事」と書かれた伏見稲荷大社発給の証書によって知ることができます。
 
手前の丸い模様がある石は馬蹄石(ばていせき)と呼ばれる石です。馬蹄石は表面に馬の蹄(ひづめ)のような円形の模様があります。この模様は貝の化石のカルシウム分が水で溶け模様となって浮き出たものです。
 
源頼朝の隠れ岩横の神社の画像源頼朝の隠れ岩と馬蹄石の画像

 
島の中央には島主が住んでいた古民家があります。この建物は宝永元年(1704年)に建て直されたものと伝えられています。
 
古民家正面の画像古民家左横の画像

 

金銀茄子(キンギンナスビ)

 
仁右衛門島にはキンギンナスビという珍しい植物があります。下の画像は9月上旬に撮影したものですが、夏には縦縞の入った赤い実が成ります。ほとんどが鳥か何かに食べられていてやっと撮影できました。キンギンナスビは南米原産の帰化植物でナス科ナス属の一年草。草丈は50cm~100cmで鋭いトゲが密集してることからハリナスビとも呼ばれています。この植物は明治の初めごろ植木屋が珍草として栽培したといいます。本州中部以南、四国、九州の太平洋側に自生していて、仁右衛門島が北限地となっています。
 
キンギンナスビ以外の植物は、夏には、ハマカンゾウ、スカシユリ、ボタンボウフウ、秋にはアシタバ、冬にはワダン、ヒゲスゲが咲きます。
 
金銀茄子の画像
 
島内には歌人の句碑が多く残されています。
 

鈴木真砂女(左下)1906年~2003年(96歳)

 
鈴木真砂女(すずきまさじょ)は鴨川市の吉田屋旅館(現鴨川グランドホテル)の三女として生まれ、生涯に7冊の句集を刊行しました。
 
あるときは 船より高き 卯浪(うなみ)かな
 

小枝秀穂女(こえだ・しゅうほじょ)(右下)

 
鯛曼陀羅の 海をはるかに 髪洗ふ
 
鈴木真砂女の句碑の画像小枝秀穂女の句碑の画像

 

小出秋光(こいでしゅうこう)(左下)

 
暖かし わた津みに降る ものヽ声
 
小出秋光の句碑の画像岡本眸の句碑の画像

 

岡本眸(おかもとひとみ)(左下)

 
女手に 井のふたおもき 雪柳
 

松尾芭蕉(左下)

 
海暮れて 鴨の声 ほの可尓白(かにしろ)し
 
岡本眸の句碑の画像松尾芭蕉の句碑の画像

 

源講修(みなもとこうしゅう)(右下)

 
以津(いつ)の世にひらき初(そめ)けむ仙人の壽美可(すみか)に奈(な)らふ古例の蓬島(よもぎしま)
 
この他のも句碑が多くあります。

水原秋桜子(みずはらしゅうおうし)

 
巌毎に 怒涛をあけぬ 春の海    
虹立つや 雨雲ひくき 波の列    
鶺鴒も 千鳥も飛ふよ 初あらし    
冬凪きて 岩壁映ゆる 夕焼雲 
 

富安風生(とみやす ふうせい)

初渚 ふみて齢を 愛しけり

蓬島弁才天

 
蓬島弁才天は、宮島から勧請したと伝えられます。合祀されている寿老人は昭和37年に寄贈されたものです。
 
の画像の画像

 

亀岩

 
ちょっと分かり辛いですが、写真下部の岩が亀の頭に似ているので亀岩と呼ばれています。
 
亀岩の画像
 

観光用渡船

 
【ホームページ】仁右衛門島
【電話】04-7092-3456
【渡船時間】8:30~17:00
 
他の釣り場情報
 
房総タウンTOP
 

詳細情報

名称

仁右衛門島(にえもんじま)

住所

〒299-2863 千葉県鴨川市太海浜445

ホームページ

駐車場

あり

アクセス

JR内房線「太海駅」より渡船場まで徒歩約12分
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