安房国札三十四観音 第二十四番 延命寺
宗派:曹洞宗
山号:長谷山
本尊:虚空蔵菩薩
安房国札三十四観音 第二十四番札所
<ご詠歌>
平尾山 のぼりて見れば うどの原 出世はここに七夕の松
延命寺は後期里見氏の菩提寺であり、寺伝によると永正十七年(1520年)里見四代実堯(さねたか)の開基、吉州梵貞(きっしゅうぼんせい)和尚による開山とされています。
延命寺の文化財
寺院内には多くの文化財・天然記念物があります。
・延命寺板石塔婆(正安三年在銘)【千葉県ホームページ】千葉県指定文化財(考古資料)昭和38年5月4日
・延命寺の地獄極楽絵図【千葉県ホームページ】南房総市指定文化財(絵画)昭和47年7月1日
・延命寺の魚鼓【千葉県ホームページ】南房総市指定有形文化財(彫刻) 昭和62年12月11日
・里見氏系図 南房総市指定文化財(有書) 昭和47年7月1日
・延命寺のビャクシン 南房総市指定天然記念物 平成12年4月25日
地獄極楽絵図16幅 南房総市指定文化財
天明四年(1784年)江府宗庵作
毎年8月16日に一般公開には多くの人が訪れます。冥途への旅立ちから極楽浄土までの様子が描かれ「絵本地獄 千葉県安房郡三芳村延命寺所蔵」という本にもなっています。なかには鬼の休日の様子を描いたユーモアあるれる作品もあり一見の価値があります。※撮影は禁止です。
法華供養塔 明治31年(1898年)
明治時代に衰えた寺を再興するため、住職の大棟和尚が法華経一千部を読誦した記念に建てた塔です。
山門の手前には「不許葷酒入山門」の石碑があります。この碑は不浄な酒や葷(にんにく、にら等)を口にして境内に入るのを禁じるものです。
延命寺のビャクシン 南房総市指定天然記念物
ビャクシン(柏槇)は、ヒノキ科ビャクシン属の常緑高木。学名はイブキ(伊吹)です。
海沿いの神社などに植えられていることが多く、大木になると幹がねじれたようになるそうで、ここの木も
幹がねじれています。
鐘楼塔
観音堂
里見氏累代(四代、六代、七代)の墓
本堂裏の山には、里見実堯、里見氏の全盛期を築いた義堯(よしたか)・義弘(よしひろ)の墓があります。
里見氏累代の墓
本堂と観音堂の間の急な坂道を登ると里見氏累代の墓があります。
板石塔婆 千葉県指定有形文化財(歴史資料)昭和38年5月4日
里見氏累代の墓の中央には「板石塔婆」(いたいしとうば)があります。この板碑は里見氏とは関係がなく正安3年(1301年)の武士のものだそうです。秩父地方の緑泥片岩を素材とした「武蔵型板碑」で、安房地方では貴重なことから千葉県有形文化財(歴史資料)に指定されています。
【住所】 〒294-0822 千葉県南房総市本織2014-1
【電話】 0470-36-2166
【駐車場】あり
他の神社仏閣を探す
南房総の情報サイト_房総タウンTopへ戻る_