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古泉院【とても山奥の寺】

古泉院の鐘楼と本堂

古泉院(こせんいん)

 
鴨川市江見東真門の江見山古泉院は山の中にある曹洞宗の寺院です。この寺は山奥の人里離れた場所にあり、テイケイ健生園先の細い山道をひたすら走ります。車で行くことができますが、道が細いので大型車はおすすめしません。

古泉院概要

 
【山号】江見山
【宗派】曹洞宗
 ※鴨川市宮山長安寺
【本尊】虚空蔵菩薩
【御朱印】お寺にお問い合わせください
【由緒沿革】(参考文献:江見のあゆみ/鴨川市史 通史編)
由緒の詳細は不明。創建は戦国時代の大永二年(1522年)、笑山英蘭の開基といわれます。過去帳には、大永二年に亡くなった桂林院芳心妙定大姉が開基とあり、正木大膳道種の家臣正木又五良道忠の老母とあります。「村誌」よると里見氏の代は20石の御朱印寺とあります。
 
南房総市和田町にある法慶院は、室町中期、古泉院の秀室恵林和尚が移り住み海を眺めながら俳諧を楽しんだといわれ、古泉院は代々俳人僧で跡目ができると、師僧は花園に移り長香寺を管理しながら余生を送るのが法慶庵老師のありさまとされていました。(和田町史通史編 上巻)古泉院住職の中に秀室恵林和尚という名前は見当たらないので、二世の秀室長林和尚であると思われます。
 
『安房志』には寛政三年(1791年)の災害のことが取り上げられています。『周遊奇談』に寛政三年四月十七日、江見の西山が鳴動し山上の寺院境内に水が噴出し寺全部が水没。和尚は御朱印と過去帳を持って門外に逃げたが、和尚の死骸は後までも知れず、水死せりとも定かならずとあります。
 
ところが、春木弘之現住職によると、古泉院には寛政四年の序がある『勧化帳(かんげちょう)』が残っており、これは第十一世蜜峯益玄和尚が記したものである。その内容は古泉院が古今未曾有の大変により寺中が水没したので、浄財喜捨を求めているというものである。そして先住の和尚は事変の三年前に遷化(亡くなること)されており、益玄和尚が法灯を継いでいるので、当時の和尚は益玄和尚の筈であり、不明になった筈の過去帳が現在も残されているので、『周遊奇談』への記載は多分に伝説的なものであろうといわれています。
 
残されている『勧化帳』を見ると寛政四年(1792年)~寛政七年(1795年)にかけて勧化に廻ったことが記され安房国四郡の259村他、上総(現勝浦市、御宿町)の村名もあり総数は277村にもぼります。また、宗派を越えた寺院(108か寺)や商人、漁人などから多くの寄付金が集まったようです。
 
寛政三年四月十七日の災害は地震によるものなのか、台風などの大雨によるものなのか、インターネットで調べてみましたが検索はできませんでした。古泉院のある場所を国土地理院の地図で調べてみると海抜115mなので地震による津波でないことは確かです。また、四月なので台風でもないようです。だとすると大雨による水没なのかも知れません。

 


 

境内案内

 
古泉院には入口が2つあります。新しい方の入口には「古泉院六地蔵口」の石碑が建っています。
古泉院入口の六地蔵の石碑
 
鐘楼手前には8体の観音像が建っています。
左から
1.千手観世音菩薩(せんじゅかんぜおんぼさつ)
 ※子年生まれの御守本尊
2.虚空蔵菩薩(こくうぞうぼさつ)
 ※丑・寅生まれの御守本尊
3.文殊菩薩(もんじゅぼさつ)
 ※卯年生まれの御守本尊
4.普賢菩薩(ふげんぼさつ)
 ※辰・巳年生まれの御守本尊
5.勢至菩薩(せいしぼさつ)
 ※午年生まれの御守本尊
6.大日如来(だいにちにょらい)
 ※未・申年生まれの御守本尊
7.不動明王(ふどうみょうおう)
 ※酉年生まれの御守本尊
8.阿弥陀如来(あみだにょらい)
 ※戌・亥年生まれの御守本尊
8つの観音像
 
左から梅花観音、六寿観音、長寿観音。梅花観音は愛知県の曹洞宗の愛知梅花三十三観音霊場に関係があると思われます。六寿観音については調べても分かりませんでした。
梅花観音・六寿観音・長寿観音
 
慈道観音
慈道観音
 
不動明王。
不動明王
 
古い入口はこの石段。苔が多く滑りやすいので注意してください。
古い石段
 

本堂

本堂の屋根は2019年の台風で被災したようで、2020年9月現在改修中でした。
鐘楼と本堂
 

古い石段付近は異臭がたちこめているので下を見ると銀杏(ぎんなん)の実がたくさん落ちています。上を見ると銀杏(いちょう)の大木があります。
銀杏の実(種)は和食には欠かせない食材ですが、食べ過ぎるによる嘔吐や痙攣などの中毒が報告されています。ウィキペディアによると『種子にはビタミンB6の類縁体4′-O-メチルピリドキシン が含まれているが、これはビタミンB6に拮抗してビタミンB6欠乏となりGABAの生合成を阻害し、まれに痙攣などを引き起こす』とあります。要するに銀杏を食べ過ぎるとビタミンB6欠乏となり中毒症状を発症すということらしいです。
 
では、どのくらい食べると中毒症状が表れるのでしょうか?
昔から『銀杏は歳の数以上食べるな』という言い伝えがありますが、これは大体当たっているようで、5歳未満の小児はビタミンB6の摂取量が少ないため中毒報告数の70%程度を占めるとあります。大まかにいうと、小児では7個以上、大人では40個以上食べると危険なようです。
銀杏の大木
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