千葉県 酪農のさと:嶺岡牧場

2015年11月01日

酪農のさと嶺岡牧場 千葉県指定文化財(史跡)

今日は千葉県 酪農のさと、嶺岡牧場へやってきました。
南房総丸山方面市街地から山間やまあいの国道410号を北へ走ってしばらくすると、そこに日本の酪農発祥の地、嶺岡牧場が見えてきます。
千葉県酪農のさと/嶺岡牧場
天気もいいのでちょっとテンション上がってきました(笑)
 
皆さんは千葉県のここ嶺岡牧場が、日本の酪農発祥の地だということをご存知ですか?
 
元々、馬の放牧地として発祥したのが西暦1500年頃だと言いますから、実に江戸時代もさかのぼり関ヶ原の合戦の100年も前のお話しです。
その頃国守の里見氏は軍馬を育てる目的で嶺岡牧場を作ったのだそうです。
 
その後江戸時代、幕府の直轄地となり8代将軍吉宗公が馬の改良に力を入れる際、インドの白牛を3頭輸入したのがすべての始まりだったそうです。
 
白牛は年々繁殖し、文献によると1793年に白牛から絞った牛乳から白牛酪が作られるようになり、バターのような白牛酪は将軍への献上品だったのだそうですが、やがて大量生産できるようになり、庶民にも販売されるようになった・・・これが日本酪農の始まりとされています。
 
駐車場に着いてすぐ、その白牛たちがお出迎えです。
千葉県酪農のさと/嶺岡牧場
残念ながら明治6年(西暦1873年)に牛疫が流行り、1度嶺岡牧場の白牛は全滅してしまったので、今いるこの子たちは、その昔の白牛たちの直系の子孫ってわけじゃないんだそうです。
 
駐車場から牧場方向へ歩くと、すぐに「嶺岡農産物直売所」があります。
ここでは地元嶺岡で採れた新鮮な野菜や果物をリーズナブルなお値段で置いてあります。
千葉県酪農のさと/嶺岡牧場
この日も天気がよく、ツーリング客や家族連れのお客様などで賑わっていました。
 
そして牧場へ更に歩を進めると見えてくるのが牛の胃袋を模して作られた「牛の胃袋の築山(つきやま)」(そのまんま(笑))です。
千葉県酪農のさと/嶺岡牧場
牛には4つ胃袋があるのは有名ですが、そのそれぞれの胃を模して作られた小山です。
 
・・・とは言え、見た目は芝生の中に、普通に土を盛って作られたちょっとした小山ですので、家族で来られた方のお子さんたちがその胃(笑)に登ったり、周りには休憩スペースがありますので一休みできる憩いの場所になっています。
 
いよいよ牧場に到着です。
とは言え、実は牛のいる牧草地は、今見えている牧草地の更に奥まったところにある上、実験施設も兼ねていますので、一般の人が立ち入ることはできません。
ですので一般の人が「牧場」っぽく牛が見られるのは、実は駐車場そばの白牛の牛舎だけだったりするんです(´・ω・)
千葉県酪農のさと/嶺岡牧場
今見えている白いのは・・・全部山羊です!
 
残念ながら牛とは触れ合えませんが「これでもか」ってくらい人慣れした山羊たちとは、楽しく遊べます(∩´∀`)∩
千葉県酪農のさと/嶺岡牧場
 
柵の中にも当然牧草はあるんですけど、なぜか人の手から喜んで草をんでくれます(*´∀`)
人の手からもらった方が美味しいんですかね?
千葉県酪農のさと/嶺岡牧場
 
柵の内部にも当然入れますし、本当に人慣れしていますので、小さいお子さんでも危険なく触れ合うことができます。
千葉県酪農のさと/嶺岡牧場
お子さんも、普段はなかなか触れ合うことができない山羊をなでられてとても楽しそうですねw
 
そんなこんなで頂上に到着です( ´ー`)
千葉県酪農のさと/嶺岡牧場
この牧場の頂上には、桜の木がかなり多数植樹されており、春になってこれが満開になったらとても綺麗だと思いますので、今度はまた春に撮影に訪れてみようと思いました。
あ、でも5月には多数の鯉のぼりが空を泳ぐイベントもありますので、そっちも見てみたいし、ちょっと悩むところです。
 
よし、両方見に来てみますね(`・ω・´)
 
山頂にも休憩スペースがあり、柵の外ですから動物たちがくることもできませんので、お弁当を持ってきて食べたりするのも楽しそうですね。
さて、私も一休みしたので、また山羊の放牧された柵内を通って下に降りて行きます。

 
さて、下に到着すると、さっきの牛の胃袋山に着きましたが、そこのそばに、小川が流れている場所があるんです。
ちょうど牧場のふもとを流れる小川なんですけれど、そこの川べりも散策できるように道が作られています。
 
私も以前こちらに伺った時、夏で子連れでしたので、この小川で遊んだ覚えがあります。
 
「牧場のそばの小川なんて、汚いんじゃないの?」って思われがちですけれど、牛の糞尿をそんなところに垂れ流したりしません。
そんなことしたら、近所じゅう臭くなってしまいますし、ここはそういった実験試験場でもありますから、畜産と自然との共存にも十分に気を配られています。
ありていに言って「え?ここ本当に牧場なの??」ってくらいに無臭なのには驚かされました。
 
とは言えそんなに高い山でもないですから「飲めるほど綺麗」ってわけではないですけれどね。
でも手や足を浸けて遊べるくらいには綺麗な小川です。
 
お邪魔した日は11月だったんですが、さすが常春の房州。
日が射して風もない穏やかな日でしたので、川べりに子供を遊ばせているお母さんの姿も見受けられました。
千葉県酪農のさと/嶺岡牧場
流石に川に入って遊べるほどの気温ではないですけれど、夏に来たらちょっと楽しそうですね。
 
さて牧場のそばには「千葉県酪農資料館」が併設されています。
千葉県酪農資料館
この牧場に訪れた方は、地元の方なら多いと思いますが、この中を見学された方は少ないんじゃないでしょうか?
 
入口付近にお土産物屋さんもあったりして、なかなか愉しいんですよ。
千葉県酪農のさと/嶺岡牧場
ここで採れた牛乳を使った味の濃いアイスクリームなんかも販売されていますから、ぜひ購入されてみてはいかがでしょうか?
オリジナルアイスクリーム
この日もお買い物をしているお子さんや、おみやげを購入されている観光客の方も居ましたけど、結局覗いてもここまでなんですよね。
 
実はこの奥に「資料館」と謳うだけあって、千葉県の酪農の歴史を詳しく紹介した展示スペースがあります。
 
お子さん連れでも楽しめるように、眼と耳を使って情操教育できるスペースですから、こちらも覗いてみることをおすすめします。
大人でも「へー」とか「なるほどー」って思えるような資料館ですから、知識欲を満たしてくれること請け合いです。
 
先にお話した将軍への献上の書状なんかも、その当時のものが展示されていて見ていて面白かったです。
 
今回はそんな中から、お子さん連れでも楽しめそうな牛の胃について詳しくお話してくれるブースをご紹介します。

ゴールデンウイーク中は、こいのぼりの群れを見ることができます。おすすめ撮影スポットは資料館の2階です。
こいのぼりの群れ
 
さて、そんなこんなでなかなかに楽しめた嶺岡牧場でしたが、実は私のお目当ては、最後のこれだったりします♪
駐車場に併設するかたちで「みねおかいきいき館」という飲食施設が併設されているんです。
千葉県酪農のさと/嶺岡牧場
ここでは地元の山菜を使ったうどんやそばなど、後は季節によっては竹の子狩りなどの農業体験案内所にもなっています。
 
ちょっと時間も時間でしたので山菜そばはもう終わってしまっていたんですけれど・・・
一番食べたかったのはコレです♪
ソフトクリーム
これを食べるために「取材に来た」って言っても過言ではありません!
 
ここで採れた牛乳を使ったソフトクリームです!
牧場のソフトクリームって美味しいですよね( ´~`)
酪農のさとのこいのぼり
当然ここのソフトクリームも他聞にもれず、めちゃめちゃ濃厚で美味しいんですよ。
撮影後はスタッフが美味しくいただきました(って私ですけどね(笑))

詳細情報

名称

嶺岡牧場(千葉県酪農資料館)

住所

千葉県南房総市大井686

お問い合わせ先

0470-46-8182

※スマートフォンの方は電話番号をタップで直接電話できますので、営業時間や定休日をご確認下さい。
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お問い合わせの際は「『房総タウン』を見た」とお伝えください。

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