伏姫籠穴(ふせひめろうけつ)
富山の中腹にある伏姫籠穴は、「曲亭馬琴」が書き著した「南総里見八犬伝」(なんそうさとみはっけんでん)に登場する伏姫と八房が籠ったとされる籠穴です。
県道258号線から道は狭くなりますが、この富山登山口まで車で入ることができます。車はこの建物周辺に数台駐車できます
南総里見八犬伝とは
南総里見八犬伝は、江戸時代後期の文化11年(1814年)から天保13年(1842年)まで二十八年の歳月をかけて曲亭馬琴が著した長編小説で全98巻、106冊の大作で江戸時代の戯作文芸の代表作の一つです。
<あらすじ>
物語は非常に長いので伏姫と八房が籠穴で暮らすようになった部分だけ要約します。
里見氏の滝田城が安西景連に侵攻された際、里見義実が飼い犬の八房(やつふさ)に景連の首を取ったら娘の伏姫を嫁にやると言いました。
実際に八房が景連の首を取ってくると義実は別の褒美を与えようとしましたが八房は納得しません。伏姫は約束を守るように父に言い、伏姫と八房は籠穴で暮らすこととなりました。穴の中で一緒に暮らすうちに八房の妖気を受けて伏姫は懐妊してしまいます。伏姫は懐妊を恥じて自殺しようとしたところ、家臣に見られ家臣は八房を殺してしまいます。伏姫は身の潔白を証明するため自ら腹を切ると腹の中から8つの玉が飛び散り・・・・・この後8つの玉を巡って延々と話は続きます。
門の奥にある石碑は、伏姫が眠るという犬塚です。
籠穴内部には八剣士が持っていたという八個(仁義礼智忠信考悌)の玉があります。
八個の玉は儒教の「五常の徳」に馬琴が忠・孝・悌を追加したものです。
仁:人を思いやること
義:道理・正義
礼:礼儀・作法
智:智慧
忠:忠義・忠信
信:信用・真実
考:親や先祖を敬うこと
悌:兄弟の仲がいいこと
詳細情報
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駐車場
アクセス
車 :富津館山自動車道「鋸南富山IC」より約4Km 14分