加茂遺跡 千葉県指定史跡(昭和42年3月7日)
加茂遺跡は丸山川の支流古川にある縄文時代前記後半(約5,500年前)の遺跡です。
昭和11年(1936年)に地主が土器や櫂を発掘し、昭和23年に本格的な発掘調査が実施されました。縄文時代の地層かからは木製の丸木舟、櫂、丸木弓とともに、多数の土器、クリやクルミなどの木の実、イルカ、シカ、イノシシなどの動物の骨などが発見されました。遺跡周辺は当時湖沼となっていたと考えられ、枯れ草が堆積した泥炭化層を形成し通常の酸性化した土壌では腐朽してしまう木片などの有機物を多く残す特性があります。
黒曜石と木製櫂(かい)の破片
黒曜石は黒いガラス質の火山岩の一種で、割ると鋭い断面となることから、世界各国で鏃(やじり)やナイフなどに使用されていました。
関東地方周辺の黒曜石の産地は、栃木県の高原山、長野県、神奈川県箱根、東京の神津島村などが一般的に知られているようなのですが、
この黒曜石はどこから持ってきたのでしょうか?千葉県でも黒曜石が産出されるのでしょうか?他の地域から持ってきたのでしょうか?
私が調べた限りでは解りませんでした。
木製櫂の破片
縄文時代前期のイヌガヤ製の弓
石皿・揩石 石斧
縄文前期の水子式土器
水子式土器は繊維を含む土器から繊維を含まない土器への移行時の縄文前期後半の標準土器です。
(日本大百科全書 小学館)
縄文前期の矢上式土器、水子式土器
【住所】〒299-2525 千葉県南房総市加茂1094
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【電話】スマホの場合はここから直接電話できます⇒0470-46-2963南房総市生涯学習課
【休館日】不明(南房総市生涯学習課へお問い合わせください)
【入場料】無料
【駐車場】あり
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