小浦漁港の筏(イカダ)釣り
南房総市小浦の小浦漁港沖は、関東地方ではとても珍しい筏釣場です。
私が知っている限り、関東地方でクロダイのかかり釣りができるのは、ここ以外に以下の3ヶ所のみです。
・千葉県南房総市富浦町富浦港かかり釣り
・千葉県安房郡鋸南町勝山勝山かかり釣りセンター
・神奈川県横須賀市長井長井かかり釣りセンター
小浦漁港かかり釣り概要
【出船時間】5:30 ※5:00港集合
【料金】
イカダ 1人5,000円
カセ(船) 1隻10,000円(3人まで)
【定休日】火曜・水曜
【電話】090-3405-3597
【対象魚】
クロダイ、カワハギ、イシダイ、アオリイカなど多数
【水深】
10m、13m、16m、20m
※イカダはトイレ付き
かかり釣りとは
沖に固定したイカダやカセ(船)の上から針とガン玉だけのシンプルな仕掛けを使ってクロダイ(関西ではチヌ)を釣る方法。
付けエサをヌカや配合エサで包み、海底まで落とし団子が割れたら付けエサが出て魚が食い付くという仕組みで、ツボにはまれば100枚以上の釣果が望める画期的な釣法。簡単に説明すると浮きがない団子釣りです。
道具
竿:イカダ竿
リール:イカダ用
仕掛け
糸:フロロカーボンまたはナイロン1.2号~2号、道糸ハリス通し
針:チヌ針
オモリ:ガン玉
針から5cmから10cm上にガン玉を固定。通常のガン玉は滑るので、ゴム張りやブラックバス用の溝が付いたものが使いやすい。
重さはB~4Bほどを潮流に合わせて調節する。
エサ
<団子>
市販のイカダ用またはダンゴ用を使用。状況に応じてサナギ粉、コーンなどを混ぜる。
団子を握る際に付けエサと同じものを入れる(アンコ)と警戒心が薄れ有効な場合がある。
最初に水を入れ過ぎると粘りが出て団子がスムーズに割れないので注意する。粘りがで過ぎた場合は海砂を入れて調節する。
<付けエサ>
オキアミ、コーン、ネリエ、ボケジャコ、スジエビなど複数を用意。食いが悪くなってきたらローテーションする。
かかり釣りのポイント
イカダに着いたら、団子を5~6個投入して仕掛けを作りはじめる。
朝の一投目はダンゴに包まずに付けエサだけで落とし込む(モーニング)
団子は数分以内に割れるように握りの回数、強さを調節。割れると抑え込みや引き込みのようなアタリが出るので、腕を大きく上げて合わせを入れる。
※クロダイの口は堅いので強く合わせないと掛かりがわるい。
ボラやアイゴなどの外道が多い場合は、団子の割れる時間を遅くし、付けエサを海底に這わせる。
クロダイが中層に浮いている場合は、中層で団子を割ってから落とし込む。
小浦にイカダ釣場が出来たのは2年前位と聞きました。たいへん気になっていたので実際に釣りに行ってみました。
実釣
2024年12月20日(金)実際に釣りに行ってみました。
出船は日の出直前の6時(季節により違う)、出船前に漁港に事務所で乗船名簿に住所、氏名、電話番号を記載して料金を支払います。
8時間は海の上なので寒さ対策、熱さ対策は万全に。特に夏場は飲み水は十分に用意してください。
小浦漁港の船上げ場から出船し釣場までは5分ほどです。
千葉県のかかり釣場は風に弱いのが難点なので、天気予報をチェックして風速が5m以内の日を選びます。また大潮より中潮から小潮の方が釣りやすいです。
イカダに着いたら協力して荷物を降ろします。
日によってクロダイが寄るまで時間がかかる場合があるので、釣りを始める前に団子を5~6個投入して魚を寄せておきます。
仕掛けはこれ以上ない位シンプルで、針とガン玉だけ。道糸とハリスは通しで1.2号~2号。私は食い込みの良いナイロンの1.5号を使用しました。
団子はいかだ釣り用の配合エサにコーンの缶詰やサナギ粉などを入れます。ダンゴがすんなり割れない場合は砂を混ぜて着底後数分以内に割れるように調整します。
エサは生オキアミ、ボイルオキアミ、コーンとカワハギ対策としてアオイソメを用意。
6:40に実釣開始。水深は12mです。
第1投目、団子が割れてから数秒で竿先を2cmほど抑え込む当たりがあります。しかし、合わせを入れても針に掛かりません。
そんなことを数回繰り返し、最初に同行者が22cmのカワハギを釣り上げました。エサはアオイソメです。
その後も同行者がカワハギを2枚釣り自慢げな顔をしています。型は22cm~28cmとなかなかの良型です。
悔しいので私もアオイソメを使ってみたらすぐに2枚連続でつれました。どうやら海底はカワハギだらけのようで、オキアミは一瞬でエサがなくなってしまいます。
10:00を過ぎると潮が逆に流れはじめ、エサ盗りが少なくなってきました。こんな時はクロダイが釣れる前兆です。
最初に釣れたのは10:30分、エサはコーン。竿先がゆっくりと引き込まれ少し送り込んでから合わせます。引きはそれほど強くありません。
型は40cm。ようやく本命の黒鯛が釣れました。
それから、22cmほどチャリコ(マダイの幼魚)が2回連続釣れます。本来ならリリースサイズですが、チャリコは針を飲み込んでしまうことが多く、こんな時はキャッチアンドイートです。
2枚目は11:00です。エサは同じくコーン。型は48cmとまあまあのサイズ。途中2回ほど引き込みがありましたが糸を出す程ではありません。30cmのバリより引きが弱いです。
本日の釣果
本命の黒鯛は40cmと48cmの2枚、カワハギは20cm~28cm7枚、チャリコが2枚で満足の釣果となりました。
他のグループはイシダイ狙いでかなりの釣果です。
家に持ち帰ってみるとカワハギはまだ生きています。釣りたての魚をすぐに捌いて食べる! 館山に移住して一番の喜びです。
刺身は柵取りしてから少し冷蔵庫で寝かしてから食べた方が旨味がでます。もちろん好みの問題もありますが、私はそのようにしています。
黒鯛の胃の中のはコーンと押し麦が大量に入っています。そして遊びで入れた焼き海苔も大量に入っていました。
冬場のカワハギは肝がたっぷりと入っています。肝和えにして食べると極上の味わいでした。
クロダイは皮付きのまま熱湯をかけ、すぐに氷水に入れ霜降りにしました。
公式Webサイト/SNS
【ホームページ】岩井富浦漁業協同組合
【Instagram】岩井富浦漁協 小浦沖 カセ釣り
予約電話: 090-3405-3597 (8:30~15:00)
詳細情報
名称
住所
定休日
営業時間
10月~4月 7:00~15:00(受付 6:30)
5月~9月 6:30~15:00(受付 6:00)
駐車場
座席数
カセ(船)3ヶ所
アクセス
車:館山自動車道路「鋸南富山IC」より約5.2km 車で約9分