鴨川市花房の「ふくみ」は、創業が2008年なので今年(2023年)で15年目になります。
周辺は「鴨川シーワールド」やサーフィンなど観光客が多い地域なのですが、「ふくみ」はそば店ということもあり地元民に愛されているお店です。
店舗は千葉県道24号千葉鴨川線沿い。トヨタ自動車鴨川店、日産プリンス鴨川店の向かい側です。車は店舗前に7台停められます。
この街道の安房鴨川駅から大日交差点の間は飲食店の大激戦区。ここで15年営業を続けているということは美味しいに違いありません。
初来店となるので参考にクチコミを見てみます。地元客中心なので件数は少ないものの総合評価は4.7点。
クチコミは参考程度に見ることにしていますが、今まで4.0以上のお店でハズレは一度もありませんでした。
街道沿いに「石臼挽きそば」の看板があります。
店内は非常に清潔感があり、テーブルが16席、個室(座敷)は2部屋です。
クチコミ通り店員さんの接客は丁寧で、お茶がなくなりそうになると注ぎに来てくれます。
店舗のおすすめは「冷したぬきそば」、「海老天せいろそば」、「つけとろろそば」です。
先に来たお客さんが「梅おかかおろしそば」や「海老天せいろ」を食べていて、かなり惹かれるものがありましたが、初めての来店なので基本の「せいろそば」と「ミニ天丼」を注文してみました。
ミニ天丼はナス、エビ、キノコです。
そばは喉ごし、コシ、冷し、水切りどれも良好で美味いです。
つゆは辛口でスッキリとしていて、半分ほどつけるのがちょうど良い感じ。
石臼挽きとあり手打ちと書いてないので手打ちではないのかもしれません(確認はしていません)
しかし、機械打ちであっても美味しいのであれば問題ないのです。
稀に手打ちでそばの太さや長さが極端に不揃いなそばに出会うことがあります。
この手のそばは、茹で具合が均一でなく喉ごしが悪いので、私は機械打ちで十分だと思っています。
私は高校生の頃、寿司、和食店でアルバイトをし、館山に移住してから、少しだけそば店で働いていました。
飲食店で働いていて感じた事は「そばについては特に、ウンチクを語る人が多い」ということです。十割でなければダメ、ダシが弱い、つゆが濃すぎる等々・・・
ウンチクを語っている間にそばが伸びているのにコシがないと言われても困ってしまいます。
そばにも十割、二八、田舎、藪、更科など色々あり、それぞれに特徴があり好みがあります。
それらのウンチク(知識だけでなく味覚)が的を射ていれば素直に聞き入れ改善するようにしていましたが、そうでない場合は右から左に受け流していました。
長々と書いてしまいましたが、ここのそばは十分に美味しいと思います。
メニュー
晦日蕎麦・年越しそばの由来
メニュー表の横に「晦日蕎麦・年越しそばの由来」がありました。
大変長くなるので要約して紹介します。
江戸時代、忙しい月末(晦日)に蕎麦の出前を取って食べることが多く、晦日蕎麦につながった。毎月末に食べる習慣が月毎に重なって年末に食べる蕎麦が「大晦日蕎麦」、「年越し蕎麦」につながった。関西では月末を「つごもり」と呼び「つごもりそば」とも呼ばれる。(新島繁著)
かつては、金細工師が散らかった金を集めるためにそば粉を使ったため、「金運を呼ぶ」という意味から新しい月を迎える前に蕎麦を食べた。
蕎麦は細く長いので、「長寿延命」を願う、引っ越しの際に末永くよろしくという意味を込めて「引っ越しそば」を贈るなど、健康に対する縁起を担いで食べられてきたとのいわれている。
今年も残り3週間。我が家でも大晦日は「年越しそば」を食べています。私がそば屋に勤めて頃は大晦日に生そばをいただいて、家で茹でて食べていました。
そばは「挽きたて」、「打ちたて」、「茹でたて」が一番。今年はどこで生そばを買おうか、あれこれ考えています。
詳細情報
名称
住所
お問い合わせ先
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定休日
営業時間
駐車場
店舗横8台
座席数
個室(座敷)2部屋あり
アクセス
備考
・クレジットカード使用不可