ダイヤモンド富士(DIAMOND FUJI)
南房総では、毎年4月下旬~5月と7月下旬~8月の年2回、各地で富士山の頂上に夕日が沈む「ダイヤモンド富士」を観ることができ、この時期になると多くのカメラマンが撮影に訪れます。
富士山が見える場所では、どこでも見ることができますが、日没の場所が毎日ズレゆくため日時を正確に調べておく必要があります。
ダイヤモンド富士とは
wikipediaより
「ダイヤモンド富士(ダイヤモンドふじ)は、富士山の山頂部と太陽が重なって生じる光学現象である。月が重なる「パール富士」とは対にして扱われる。」
同じような自然現象は世界各地で、例えばハワイでは「ダイヤモンドヘッドサンライズ」や、ピラミッドに太陽が重なる「プロビデンスの目」等ありますが、やはり壮大さと美しさ、その幻想的な姿はダイヤモンド富士が一番なのではないでしょうか?(私見ですが(笑))
特に海越しにダイヤモンド富士を望めるのは、日本では三浦半島と房総半島のみです。
また、ダイヤモンド富士を見る時に、南北に広く富士山が見られる南房総の海岸線なら位置を100~150メートルずらせば多少の日にちのズレはあっても見ることが出来ます。
それでは南房総でダイヤモンド富士を望める地域と時期を、北から一部写真を交えつつ、順を追ってご紹介します。
南房総ダイヤモンド富士撮影ポイントマップ
岩井海岸のダイヤモンド富士
岩井海岸でダイヤモンド富士が見えるのは、今年(2017年)は4月28日~30日/8月12日~14日です。
岩井海岸:千葉県南房総市久枝548
駐車場:あり
原岡海岸のダイヤモンド富士
原岡海岸の「原岡桟橋」(岡本桟橋)富士山の撮影スポットとして有名です。冒頭の写真もここから撮影しました。この日は薄曇りで日が高い時は富士山は見えなかったのですが、日が沈むにつれて富士山がくっきりと浮かび上がってきました。ダイアモンド富士が見られる季節はモヤがかかっていることが多いのですが、明るい時に見えなくても日が沈んでゆくと富士山が見えてくるので、あきらめないでください。
大房岬も良い写真が撮れるのですが、駐車場から距離があります。日没後は道がわからなくなるので、懐中電灯が必要です。
原岡桟橋(岡本桟橋)は原岡海水浴場の中央にあり、入口には「富士見の丘」の看板があります。駐車スペースやトイレもあります。
この写真は少し望遠で撮影しました。7月に撮影したのでかなりモヤがかかっています。昼間に富士山を撮影する場合は
空気が澄んでいる冬場がおすすめです。
下の方から望遠で撮影しました。実際はこんなに大きくは見えません。
原岡海岸でダイヤモンド富士が見られのは、今年(2017年)は5月6日~5月7日/8月4日~8月6日です。
原岡海岸:千葉県南房総市富浦町原岡165
駐車場:あり
大房岬のダイヤモンド富士
大房岬の南ケイセンでダイヤモンド富士が見えるのは、今年(2017年)は5月9日/8月3日です。
こちらの写真はその大房岬の南ケイセンで撮影したものですが、重要な撮影日を間違えてしまい、微妙に「ダイアモンド富士」にはなっていません(´・ω・`)
大房岬:千葉県南房総市富浦町多田良1212
駐車場:あり (駐車場からの5分以上歩きます)
那古海岸~北条海岸のダイヤモンド富士
那古海岸から北条海岸は南北に長いので少しづつ位置をずらせば6~8日間位ダイヤモンド富士が望めます。今年(2017年)ダイヤモンド富士が見られるのは那古海岸が5月10日から始まり、北条海岸夕日桟橋の辺りの5月15日まで望めます。夏は7月28日に今度は北条海岸側(南)から始まり日を追って北へ移動しつつ那古海岸で8月3日まで見ることができます。
北条海岸(汐入川の河口桟橋から釣り人とダイヤモンド富士)
北条海岸(館山総合高校水産校舎前から館山夕日桟橋を望んだダイヤモンド富士)
夕暮れ前の富士山です。
折角なので撮影ついでに、スマートフォンのタイムラプス機能を使い、日の入を撮影してみました。
普通に撮ると、太陽が光りすぎてしまって富士山のシルエットがはっきり見えませんから、最大限レンズを絞って撮影したのですが、逆に沈んだあとは暗すぎてしまったので、できれば動画撮影中でも自動で明るさが調整できるアプリが必要ですね(苦笑)
沖ノ島のダイヤモンド富士
沖ノ島からダイヤモンド富士が見えるのは、今年(2017年)は5月16日~17日/7月26日~27日です。
沖ノ島:千葉県館山市富士見1563
駐車場:あり
館山城(里見城)からのダイヤモンド富士
館山城からダイヤモンド富士が見えるのは、今年(2017年)は5月16日/7月27日です。
館山城(城山公園):千葉県館山市館山337−6
駐車場:あり
おんだら山山頂(千倉)からのダイヤモンド富士
おんだら山山頂からダイヤモンド富士が見えるのは、今年(2017年)は5月12日/7月30日です。山の頂上なので見晴らしは良いのですが、懐中電灯が必要です。
おんだら山:千葉県南房総市千倉町川戸
駐車場:あり
おんだら山ハイキングコースおんだら山の詳細(自サイト)
ちなみに前述の通り海岸線なら南北に位置をずらせば多少の日にちがずれても撮影が可能ですが、○○山頂などピンポイントで見る場合は決められた日にち以外はまず見られません。(下図は2016年の5月に館山城から見られた、富士山と太陽の位置関係です)