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宿り木とは【南房総市富浦町青木】

宿り木の全景

宿り木(やどりぎ)

 
南房総市役所そばの青木公会堂脇の木は、冬になると葉がすべて落ちると丸い球のような物が目立つようになります。最初は鳥の巣だと思っていましたが、近くに行ってよく見てみると鳥の巣ではないようです。これは一体何なのでしょうか?
 
不思議に思って調べてみました。
これはどうやら宿り木という樹木に寄生する樹木(寄生木)のようです。昔からヨーロッパでは神聖な木としてクリスマスの飾りに使われています。今回は宿り木について「原色日本樹木図鑑」で調べてみました。
 

宿り木とは?

 
やどりぎ科(Loranthaceae)ヤドリギ属(Viscum Linn)英:Mistletoe 独:Mistel
※従来はヤドリギ科に属するとされていたが、現在はビャクダン科に含められている。
多くは樹木に寄生する葉緑素のある低木。主に熱帯地方に多い植物で約30属1500種が知られている。
 
主にミズナラ、ブナ、エノキ等の落葉広葉樹に寄生する低木でこの他コナラ、ナナカマド、オノエヤナギ、クマシデ、オオズミ、サクラ類等にもつく。
果実は球形で熟せば淡黄色となり半透明で中には非常に粘るもののに包まれた一つの種がある。
 
日本の宿り木の多くは西洋宿り木の亜種とされるが、稀に橙黄色になるものがあり、アカミヤドリギと呼ばれる。
 
花は黄緑色で直径2cm~3cm。果実を鳥が食べると糞が尻に付着し、枝にこすり付けることで発芽する。種は樹皮からは発芽するが地面からは発芽しない。
発芽すると寄生した樹木に根を食い込ませ水分や養分を吸収するが、自らも光合成を行う半寄生である。
 
Wikipediaによると

「多細胞真核生物としては初めてミトコンドリアの複合体Iが完全に欠如し電子伝達系全体が変化していることが確認された生物である」

とあり、「ミトコンドリアの複合体I」について調べてみましたが、非常に難解な文献が多くどういう意味なのかは分かりませんでした。
 
下の写真が富浦町の青木公会堂。公会堂横の崖の上の木に宿り木が寄生しています。
青木公会堂
 
これは君津市で撮影したものです。宿り木は手の届かない高い場所にあることが多く近くでは撮影できませんでした。
以前に宿り木の枝を拾ったことがあり、接ぎ木をしてみましたが枯れてしまいました。人工的に栽培するのは難しいとされています。
 
どうしても栽培したいという方は、自ら実を食べ、出てきた種を木に付着させれば自家栽培できるかも知れません。
寄生する宿り木
 
冬になり落葉すると宿り木の存在がはっきりとします。宿り木は冬でも落葉しません。
下の写真のように細かい枝が密集して球状に見えます。宿り木に似た「テングス病」(天狗の巣)という病気もあり、発生すると有効な薬剤がなく切断、焼却するしかないようです。
 
宿り木は寄生すると寄生元の木を弱らせますが、日本の宿り木は元の木を枯らすことは少ないようです。
球状になった宿り木
 
葉は肉厚で二つに分かれています。
宿り木の葉アップ
 
所々に淡黄色の実があります。根元は寄生元の木に同化していて、内部に根を食い込ませています。
宿り木の根と実
 
宿り木の実

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