ザーザンボの滝
富浦町深名から市役所方面へ向かう途中、丹生(にう)川に架かる腰廻(こしめぐり)橋の下に「ザーザンボ」と呼ばれる滝があります。
この滝は岡本川の支流、丹生川の川廻しによりできた滝です。
腰廻橋の上に「ザーザンボ」の看板がありますが、ここを初めて通る人は「ザーザンボ」が何の事だか分からないかも知れません。歩いていても橋の下を覗かないと滝があることが分かりません。
橋の真下には落差8m程の滝があります。「ザーザンボ」とは面白い名前ですが、水の音からそう呼ばれるようになったそうです。
房日新聞[房州寂名瀑] シリーズ[第15回] ザーザンボ(南房総市富浦町深名)
滝の上には可動式の水門があります。
この水門は深名腰廻り水門と呼ばれ昭和63年(1988年)に土地改良事業により作成されました。
丹生川は丹生堰を源流とし岡本川へ合流する全長4km程の川です。
腰廻り橋から岩井方面へ3km程の場所に源流の丹生堰があります。現在堰の水はありませんが、灌漑用の堰であるため普段は水があります。
丹生堰には石碑が建てられています。文字は読み取りづらいのですが、「丹生川上之池」と彫られていて昭和十五年に灌漑用として出来た堰のようです。
現在水は完全に抜かれていますが、沢には小魚がたくさん泳いでいました。