甘味処いいだや【手作りあんみつ・釜飯】

2023年09月30日

甘味処いいだや(かんみどころいいだや)

南房総市白浜町白浜の「甘味処いいだや」は、南房総産の天草を使った本物の手作りところてん、あんみつと釜飯がウリのお店です。
オープンは2023年9月中旬。
 
このお店は不動産会社の社長の紹介で知りました。
「白浜の野島崎灯台とおどやの間にあんみつ店がオープンした。道路にノボリが立っていて、スマホでみんな撮影していた」と聞き早速行ってみました。
 
場所はおどや白浜店の100mほど野島崎灯台寄り、ホテル「白浜オーシャンリゾート」の道路向かいです。
 
店舗前の駐車場はとても広く何十台も停められます。実は、これにはちょっとした訳があり後で書くことにします。
店舗前の跡地
店舗は海の前の絶好のロケーション。営業日は月曜、金曜、土曜、日曜で火曜、水曜、木曜は予約営業です。
店舗外観
「房州産天草使用 てづくりあんみつ始めました」の案内の手書きの風合いがいい感じです。
あんみつを少し大きく書き過ぎ、最後の「ました」をギリギリ収めた感が面白いです。
 
簡易的な看板は弊社でも作っていますが、コンピューターで作成したものより手書きの方が味があって好きです。
手づくりあんみつ始めました
部屋が個室2部屋ありそれぞれ7名ほど入れます。落ち着いた雰囲気で綺麗にリノベーションされています。
手前の部屋は海が見えます。
 
あんみつ専門店(釜飯や関西風うどんもある)は珍しいので女将さんに話を聞いてみました。
「元々はここで温泉旅館(白浜飯田屋温泉)をやっていました。ところが、令和元年の大型台風により一夜にして全壊。
屋根は無くなり中は使えなくなり、解体に何千万もかかりました。特に食器類がたくさんあったので処分にたいへんお金がかかりました。」
 
「最初は悲しみを通り越して頭の中が真っ白になってしまいました。
少しづつ落ち着いてきたころ、地域の人が気軽に遊びに来れるような場所を作りたいと思うようになりました。
白浜周辺は天草がよく採れるので、天草を使って手作りのトコロテンやあんみつを提供しようと思い立ちました。
今の駐車場は旅館の跡地です。この建物は母が住んでいた家を改装したものです。
思い立ってから5年もかかりましたが、地域の方の協力もあってようやくオープンすることができ感謝しております。
 
まだオープンして9日なのでメニューは少ないのですが、釜めしを食べたいという方が多く11月ころから釜めしを出そうと考えています。
地域の方が気軽に遊びに来てもらえるような場所にしたいと思っています。」
 
この女将さんの話を聞いていると最初と最後に必ず「地域の方」というキーワードが出てきます。
元旅館業というと観光客のためという考え方が普通です。ところが、女将さんは地域の方=自分という考えが強く、だからこそあんみつ店として復活できたのでしょう。
 

【海が見える個室】
海が見える個室
【奥の個室】
奥の個室

トコロテン

天草100%で作った寒天はモノが違います。シャキシャキとしたコシがあり、ほのかに磯の香がします。
トコロテン
トコロテンのアップ

クリームあんみつ

あんみつは「フルーツあんみつ」と「クリームあんみつ」の2種類。「クリームあんみつ」は「フルーツあんみつ」にアイスクリームが入っています。
寒天は手づくり、黒蜜は本場沖縄から取り寄せ。モモ、マスカット、バナナ、サクランボに求肥と白玉が入った豪華版。
完食したクリームあんみつ
ウチの社員は甘いものに目がありません。ウマイウマイといいながら蜜まで飲み干してしまいました。
 
私も社員も糖尿病でヘモグロビンA1cというものが7.0あります。よくわかりませんが、このまま進行すると危険なようです。
それなのに蜜まで飲み干してしまうなんて。ここのあんみつは危険なレベルの美味さだということになります。
完食したクリームあんみつ

シフォンケーキ

シフォンケーキはプレーンと抹茶の2種類。今日は抹茶を食べてみました。抹茶は京都の祇園辻利産を使用。
手作りのシフォンケーキは羽毛の様に軽いくちどけ。リンゴのコンポート、生クリーム、あんこが添えてあります。
 
紅茶はたっぷり2杯分。レモンは南房総産です。
シフォンケーキ

釜飯

最初に来た翌月に再訪問して、楽しみにしていた釜飯を食べてみました。私の知る限り南房総市で釜飯を出す店はここだけです。
 
炊き上がるのに25分ほどかかるそうなので電話で予約しておきました。
「海鮮釜飯」は予約制で、鯛やサザエなど水揚げによって変わるそうです。本日の釜飯は「五目釜飯」です。1つはお店で食べて、もう1つは家におみやげとして持ち帰りました。
 
釜飯、小鉢、味噌汁、お新香が付いて税込み1,000円。かなりの高コスパです。
五目釜飯のセット
具は、アサリ、海老、人参、シメジ。ダシを吸い込んだご飯が美味い。底にあるおこげも釜飯の醍醐味です。
五目釜飯のアップ

うどん

昆布ダシの関西風うどん。私は醤油の濃い関東風より関西風のほうが好みです。麺もモッチリして喉ごし良好。

メニュー

※メニューは2023年11月時点のものです。まだオープンして9日目なので、今後増えると思われます。
寒天は房州産天草の手づくり

甘味

■クリームあんみつ
■フルーツあんみつ
■さっぱりところ天
■シフォンケーキ(プレーン・抹茶)

飲み物(温・冷)

■コーヒー
■紅茶
■ウーロン茶
■紅茶

食事

■釜飯
■あたたかうどん
■磯辺焼き
※11月よりぜんざい始めます。

【スイーツ・飲み物】
スイーツ・飲み物
【軽食】
軽食

旅館の跡地

ここが「白浜飯田屋温泉旅館」があった場所。
最後に飲食代を支払おうとすると、どしても受け取ってもらえません。5回ほどお願しましたが遂にこちらが折れました。今回は、ありがたくご馳走になることにしました。
 
ただし、あきらめた訳ではありません。この恩は必ず返さなければなりません。とりあえずこのサイトで紹介してインスタグラムを作り、このお店だけではなく白浜に人が集まるようにできたらいいと考えています。
旅館の跡地

詳細情報

名称

甘味処いいだや

住所

〒295-0102 千葉県南房総市白浜町白浜2641

お問い合わせ先

0470-38-2882

※スマートフォンの方は電話番号をタップで直接電話できますので、営業時間や定休日をご確認下さい。
また掲載されている情報はこの記事を掲載した当時の情報ですので、古い場合がございます。
お問い合わせの際は「『房総タウン』を見た」とお伝えください。

駐車場

あり

座席数

個室7名×2部屋

アクセス

館山自動車道路終点「富浦IC」より約18.9km 車で約26分

備考

・店内禁煙
・電子マネー、クレジットカード利用不可
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