水神社(すいじんじゃ)
南房総市千倉町瀬戸の「水神社」は、弥都波能売命を祭神とする神社です。
【旧社格】無格社
【祭神】弥都波能売命(みづはのめのみこと)
水の神、農耕の神、海上安全の神
【祭礼】毎年7月の第2土曜日・日曜日
千倉の祭り(ちくらんまっち)
【御朱印】不明
【由緒・沿革】(参考文献:千倉町史)
千倉町史に「創立 後土御門天皇 長享元年(1487年)二月十三日、由緒不詳です」とあります。
水神社は館山から千倉駅へ向かう千葉県道187号線の瀬戸交差点の一角に鎮座します。境内は道路から一段高い位置にあり、隣は上瀬戸集会所となっていて一時避難場所に指定されています。
鳥居
石段の途中に建つ鳥居は靖国鳥居です。年代は不明です。
石段を上ると鳥居があり、鳥居の後ろが境内となっています。境内左側に手水舎と石宮、正面に拝殿と本殿が鎮座します。拝殿左側には小さな社があり古峯神社と書かれています。
手水舎
境内左の手水舎。手水石は全部で3つありますが、いづれも年代は不明です。
常夜灯
拝殿手前にある一対の常夜灯。年代は昭和六十二年(1987年)十二月吉日です。
拝殿
向拝には太い注連縄があり、彫刻はありません。
拝殿の後ろが本殿です。
石宮
境内左にある石宮。年代や文字は見当たりません。
古峯神社
拝殿左の小さな社。扁額には「古峯神社」と書かれています。元からあったのか、後で合祀したものかは、資料が見つからないので詳細は不明です。
安房地方の神社の境内では、この「古峯神社」の小さな社が多く見られます。しかし、南房総で主祭神として祀られている例を見たことがありません。
全国で有名なのは栃木県鹿沼市の「古峯神社」。祭神は日本武尊で天狗が祭神の使いとされています。