熊野神社(くまのじんじゃ)
館山市宝貝(ほうがい)の熊野神社は速玉之男命を祭神とする神社です。
【祭神】速玉之男命(はやたまのをみこと)
※館山市史に速玉之男命、他二柱とあり、詳細は不明ですが、熊野神社の祭神である伊弉冉命(いざなみのみこと)と事解男命(ことさかのをみこと)と思われます。
【ご利益】
・速玉之男命:厄除け
・伊弉冉命 :生命の祖神、五穀豊穣、家内安全、工事安全
・事解男命 :悪縁切り、学問の神
【祭礼】かつては10月に行われていた(館山市史)ようですが、現在行われているかどうかは確認できません。
【由緒・沿革】調査中
境内
神社入口は石段となっていて、石段の上に鳥居と境内があります。館山フィールドミュージアムによると、階段下は高札場で、南側は郷蔵があったそうです。
高札場(こうさつば):江戸時代に幕府が法令や禁令などを掲示した場所。
郷蔵(ごうくら):江戸時代、各村に設置された年貢米の保管庫
鳥居
形状は靖国鳥居。年代は確認できません。
鳥居の先に狛犬、拝殿があります。狛犬の左側には石宮がありますが、文字は彫られていません。
常夜灯/手水石
常夜灯は対になってはいません。年代は不明ですが、明治時代以前のものと思われます。
手水石は昭和十三年とあります。
狛犬
年代は不明。
拝殿
拝殿も年代は不明。梵鐘の形の窓「花頭窓(かとうまど)」があります。
花頭窓は、ウィキペディアによると、禅宗とともに中国から伝わったとあります。伝来当初は禅宗寺院に使われていましたが、デザイン性の高さから神社、天守、茶室などにもみられるようになったそうです。安房地方の神社ではあまり見かけない窓です。
神輿
拝殿の中にある神輿。かつては10月に祭礼が行われていたようですが、しばらく使われていないように見えます。