白幡神社(しらはたじんじゃ)
館山市大戸の白幡神社は岡の上に鎮座する神社です。
【祭神】誉田別命(ほんだわけのみこと)応神天皇
【由緒】不明
【祭礼】十月第二土曜豊房地区の祭礼
大戸、南条、古茂口、出野尾地区の合同際
(参考文献:館山市史/南総の彫刻 初代後藤義光)
参道はすべて石段となっています。
神社入口には大戸地区の集会所と祭の屋台小屋があります。南房総の各地区の神社の多くは神社と集会所が同じ場所にあります。
常夜灯
参道入口の常夜灯。比較的新しいものと思われますが年代は不明。
鳥居
鳥居はコンクリート製の明神鳥居。建立は明治四十四年(1911年)です。
拝殿前の常夜灯
狛犬
「大正十二年九月一日大震災ニ遭遇シ」とあり本殿などが倒壊したようですが正確には読み取ることができません。奉納は昭和二年と彫られているように見えます。
拝殿
拝殿向拝には龍と獅子の彫刻があります。
後藤正三郎忠明の彫刻
「当国安房郡 北條村産 彫刻人 後藤正三郎忠明 明治十九年四月奉納」とあります。
「後藤正三郎忠明」と彫られていますが「後藤庄三郎忠明」の事だと思われます。
後藤庄三郎忠(1856年~1936年)は館山市南町出身。後藤利兵衛橘義光の弟子四天王(後藤兵三・後藤利三郎橘義久・後藤利三郎橘義久)と呼ばれています。代表作は館山市見物の海南鉈切神社の彫刻。