<目次>
一章 縁由
二章 初代伊八を見いだした人物
・福聚院
・照会状
・自転車での行脚
三章 武石家について
(一)歴史
・武石胤盛
・武石神社
・武石家
(二)伊八の名
・打墨村
・様々な表記名
(三)跡目問題
・戒名
・武石家の氏神様
四章 「彫工世系図」
五章 彫物大工の祖「左甚五郎」
・眠り猫
六章 師匠「島村丈右衛門貞亮」(市東半平貞亮)
・市東半平の七福神
・植野村
七章 県内の彫物大工
八章 初代武志伊八信由
・「日本木彫史」
・波の伊八
・年季奉公
・飽く無き波の探究者
九章 異説伊八
(一)旅館吉田屋
(二)江戸を追放される
十章
(一)磯八
・大福寺(富津市)
(二)久八
・妙覚寺(勝浦市)
・真福寺(勝浦市)
・久八は名古屋出身
・影武者久八
(三)苅込幸七
(四)武志利助
(五)武志繁八と平治郎
(六)その他
・幸右衛門
・吉野久治良信重
十一章 島村清兵衛
・床置物の獅子
十二章 伊八の作例を時間軸に沿って辿る
・変遷
・竜鱗
○最古の彫物「兎の丸彫り」(伝)
◎青年期
○鏡忍寺(鴨川市)
・祖師堂の蛙股
○舎那院(鴨川市)
○愛宕神社(南房総市千倉町)
○大聖院(南房総市千倉町)
○西福寺(鴨川市)
○見性寺(富津市)
○金乗院(鴨川市)
○薬王院(鴨川市)
◎壮年期
○浅間神社(南房総市千倉町)
○禅定院(君津市)
○鏡忍寺(鴨川市)
・七福神の欄間
○長福寺(いすみ市)
○真高寺山門(市原市)
・「波」ではなく「浪」
・数字番付
○光福寺(いすみ市)
◎転換期
○飯縄寺(いすみ市)
・天狗寺
・「書上明細帳」
・欄間三面
・鳴き龍
・甘露の法雨
・三世堤等琳格天井画
・朱色の銘
・名人と評価された欄間
・波間に飛び交う飛龍
・波の変化
○大山寺(鴨川市)
○春日神社(御宿町)
◎円熟期・化政期
○覚翁寺(勝浦市)
○宝聚院(大喜多町)
○福聚院(南房総市市部)
・「波に犀」
○石堂寺(南房総市)
○智蔵寺(南房総市)
・欄間彫工
○徳蔵院(南房総市千倉町)
・伊八の泉水
○瑞龍院(館山市)
○行元寺(いすみ市)
・旧書院
・「浪に鶴に旭日の図」
・ぶん回しと曲尺(矩尺)
・「初動の波」、「崩落の波」、「落下の波」
・又八の龍と金鶏
・等随
○飯尾寺(長柄町)
◎晩年期
○称年寺(長南町)
・歯吹如来
・御百度石
・一対の常夜灯
・伊八の集大成
・水を飲む龍伝説(一)
・鱗を逆立てる龍伝説(二)
・念願の欄間
○最晩年の神輿(いすみ市)
○「浪に揺蕩(たゆた)う宝珠の図」個人所蔵
○間仕切り欄間「浪に鯉」個人所蔵
十三章 伊八のテーマ「浪」
◎(一)変化自在な波
○実態のない水
○生まれ故郷
○ゆく河の流れは
◎(二)波との組み合わせ
○「浪の図」
◎(三)これぞ「初代波の伊八」の幻の欄間
○「表の波」と「裏の波」
◎何故「浪裏」
○「波裏」は「波図」の裏側だった
○伊八の方がその点では先駆者
十四章 行元寺の客殿欄間「浪に漂う宝珠の図」(浪図)
◎「浪図」の解釈
◎酷似「浪裏」
十五章 北斎にまつわる波
◎(一)北斎以前の波
○「青海波(破)」
○「波濤図」「松風図屏風」「波図」「呂洞賓(りゅうどうひん)蚊龍退治の図」
◎(二)北斎の波の変遷と大波の萌芽
○「阿波の鳴き戸 北斎漫画七編」
十六章 北斎の足跡
◎行徳「画狂人北斎旅中画」木更津港
○行徳
○「隅田川両岸一覧」
○画狂人北斎中画「日枝神社の絵馬」
○木更津港
○様々なルート
◎(二)笠森観音
◎(三)久留里
◎(四)小湊の地引網
◎(五)「銚子の胎内潜り」「女夫ヶ鼻」
◎(六)飯香岡八幡宮(いいがおかはちまんぐう)の神木「公孫樹(いちょう)」
○八幡宮の大公孫樹
◎(七)「房総海陸勝景奇覧」
◎(八)「房州銚子」「上総浦」
◎(九)「上総ノ海路」「登戸浦」
◎(十)南総里見八犬伝・房総志料
◎(十一)堤等琳の格天井
◎(十二)等琳と北斎
◎(十三)日蓮宗の寺々
十七章 伊八と北斎二人の出会いの可能性
◎(一)「浪に漂う宝珠の図」(浪図)
◎(二)点
十八章
◎(一)卍墓・誓教寺
◎(二)窓
十九章 名人伊八
二十章 二代武志伊八朗信常(常香)
◎(一)二代目信常
◎(二)主要な作例
○ぶん回しを使った「浪に夫婦鯉」
○金蓮院(館山市)
○善覚寺(鴨川市)
○藻原寺(茂原市)
○清澄寺(鴨川市)
○甚五郎作の鎮火牛(火伏せの牛)
○成就(睦沢町)
○氏神様(鴨川市)
二十一章 三代武志伊八朗信美(信秘)
◎(一)三代目信実
◎(二)御仮屋(木更津市)
◎(三)八坂神社(睦沢市)
◎(四)太田稲荷堂(誕生寺)(鴨川市)
◎(五)「彼房之名彫刻者也」
○「反哺(はんぽ)の図」と「三枝の図」
○「子母鯉魚優游の図」
○「橘」
◎(六)清澄寺(鴨川市)
○烏天狗像
◎(七)その他
二十二章 四代武志伊八朗信明
◎(一)四代目信明
◎(二)二天門の獅子頭
◎(三)楞厳寺(鴨川市)
◎(四)弟子 押田信一
◎(五)遠見岬神社(勝浦市)
◎(六)仙蔵の神輿(勝浦市)
◎(七)その他
○「温め鳥」
二十三章 五代高石伊八朗信月
◎(一)五代目信月
◎(二)小湊神社(鴨川市)
◎(三)円徳寺(三浦市)
◎(四)光照寺(三浦市)
◎(五)その他
二十四章 伊八の題材
◎初代から五代までの主な題材
二十五章 題材の組み合わせ
・エピローグ
・参考文献
・付表(一)初代伊八と北斎の年譜
・付表(二)伊八五代建築略年表
・付表(三)伊八五代の作品
【著 者】片岡 栄(かたおか さかえ)
【発行者】瓜谷 綱延
【発行所】株式会社文芸社
〒160-0022 東京都新宿区1-10-1
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