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房州うちわ従事者入門講座【南房総家族時間】

房州うちわ講習会

扇風機、エアコンなどの電化製品やガスコンロなどが普及し、実用品としてのうちわは使われなくなってきました。現在では贈答品やインテリアとして年間約2~3万本の「房州うちわ」が生産されています。こうしたなか、平成15年には千葉県初の経済産業大臣指定伝統工芸品として認定され、「房州うちわ」は新しい魅力に置きかえられようとしています。
 
※千葉県の経済産業大臣指定伝統工芸品
 ・房州うちわ(2003年)
 ・江戸ガラス(2014年)
 ・千葉工匠具(2017年)
 

房州うちわ従事者入門講座

 

房州うちわ従事者入門講座は、千葉県の国指定伝統的工芸品である『房州うちわ』に関する基礎的な知識・技術を習得したい方々、また、将来房州うちわ職人として営業することを目指す方々を対象として、房州うちわ全21工程の中から厳選した15工程を5日間、全5講座を学ぶものです。
※当講座を受講すれば職人になれるということではありませんので、あらかじめご了承ください。

 

うちわづくりの工程

 
房州うちわづくりは、竹の選別から始まり、割竹、弓削、貼りなど21の工程で仕上げていきます。すべてが手作業、職人たちの伝統の技が生きています。
 
1.竹選別 ⇒ 2.皮むき ⇒ 3.磨き ⇒ 4.水つけ ⇒ 5.割竹(さきだけ) ⇒ 6.もみ ⇒ 7.穴あけ ⇒ 8.編竹 ⇒ 9.柄詰 ⇒ 10.弓削(すげ) ⇒ 11.下窓 ⇒ 12.窓作り ⇒ 13.目拾い ⇒ 14.穂刈り ⇒ 15.焼き ⇒ 16.貼り ⇒ 17.断裁 ⇒ 18.へり付 ⇒ 19.下塗り ⇒ 20.上塗り ⇒ 21.仕上げ
 

1日目(10月14日)

 
初日は、開講式・割竹(さきだけ)・もみ・穴あけ・編み竹・柄詰を行いました。
 

5.割竹(さきだけ)

 
水につけて柔らかくした竹をカッターで最初に8等分に割きます。ここで余分な内側の肉を削り、さらに6~8分割し最終的に48~64分割にします。
 
割竹の画像割竹の画像2

 

6.もみ

 
石の上で竹を転がして割いた竹の角をとります。
 

7.穴あけ

 
ドリルで弓竹を入れる穴をあけます。
 
割竹のアップ画像もみの様子

 

8.編竹

 
穴に編棒を入れ木綿糸で交互に骨を編ます。
 
編竹の画像編竹の画像2

 

9.柄詰

 
竹の穴に柳の枝を削ったものを詰めて穴を塞ぎます。
1日目はここで終了です。
 
柄詰の画像
 


 

2日目(10月28日)

 
2日目は弓削(すげ)のみです。この作業は一見簡単そうに見えるのですが、怪我をすることが多く習得に時間を要します。
下の画像は21工程の中に入っていませんが、弓竹を削る小刀を砥ぎます。仕上げ砥は1,000番位です。
 
刀を研ぐ画像
 

10.弓削(すげ)

 
水につけて柔らかくした真竹を鉈で1cm位の幅に割ります。この作業は大変危険で手を怪我する方が多いそうです。
 
真竹を割る画像真竹を割る画像2

 
1cm位に割った竹を更に細く割ります。割った竹は両端を細く削ります。両端を削る作業が意外と難しく、段ができてしまったり、均等に削れなかったりします。
 
弓竹を割る画像弓竹の両端を削る作業の画像

 


 

3日目(11月11日)

 
3日目は下窓・窓作り・目拾い・穂刈り・焼きを行いました。
 

11.下窓、12.窓作り

 
弓竹を反らせて両端を糸で結びます。この時に弓が均等に削れていないと綺麗な半円になりません。
 
目拾いの画像窓つくりの画像

 
窓のアップ画像下窓、本窓の結び方の画像

 

13.目拾い

 
編糸の上に細い竹を交互に入れて骨を固定します。
 
講習の全体画像目拾いの画像

 

14.穂刈り

 
押し切りで余分な骨を切り落とします。
焼きの前に型をあてて編目の位置を揃えます。
 
穂刈りの画像穂刈りの画像2

 

15.焼き

 
穂刈りの段階では骨が左右に開いているのでこのままでは紙を貼れません。
 
焼きの様子編みの位置を整える

 


 

4日目(11月25日)

 
4日目は貼りです。
 

16.貼り

 
水に濡らした綿の布で貼り台を覆います。
貼り台の上に紙を置きその上に糊を塗った骨を置きます。この時に竹のヘラで骨の間隔を均等に整えます。
 
貼りの準備の画像骨の間隔を均等にする画像

 
骨の間隔を均等にする画像表面の紙を貼る

 


 

5日目(12月9日)

 
最終日の5日目は断裁、ヘリ付け、仕上げ(筋引き)、閉講式
 

17.断裁

 
うちわの上に押し切りをあてて、上がら棒で叩き余分な骨を断ち切ります。
この作業は専用の断裁機を使うこともあります。
 
うちわの断裁を教える汐見会長うちわを断裁する秋山さん

 

18.へり付

 
断裁した断面に紙を貼ります。
 
へり付けの画像へり付けのアップ画像

 

完成品

 
これでほぼ完成です。この後に柄尻に膠(にかわ)を塗り(下塗り)乾いたら漆を塗り(上塗り)完成です。
 
うちわの完成品うちわの完成品2

 

閉講式

 
閉講式の様子
 


 

房州うちわ従事者入門講座

 
房州うちわ従事者入門講座はうちわ作りの繁忙期が一段落した11月に開催されます。
【お問い合わせ】スマホの場合はここから直接電話できます
0470-33-1092南房総市商工観光部商工課
0470-22-3362館山市経済観光部商工観光課
 


 

房州うちわ振興協議会

 
●房州うちわ振興協議会 
 ホームページ房州うちわ振興協議会
 
●汐見団扇店 南房総市富浦町原岡109 0470-33-3383
 WEBサイト(まるごとeちば)汐見団扇店
 
●うちわの太田屋 南房総市富浦町多田良1193  0470-33-2792
 ホームページうちわの太田屋
 
●うやま工房 南房総市本織2040 0470-36-2130
 WEBサイト(JAPANPOWERS)うやま工房
 
●うちわ工房・和 館山市船形322-4  0470-27-2331
 Facebookうちわ工房・和
 
●房州うちわ伝福連携の会 房総市富浦町原岡911 080-1188-3622
 ホームページ房州うちわ伝福連携の会
 


 

房州うちわについて

 
房州うちわは丸亀の平柄うちわ、京都の差し柄うちわ、と並んで日本三大うちわの一つです。丸亀と京都は平柄であるのに対し、房州うちわは丸柄で窓の部分が立体的であるのが特徴です。
関東でうちわ作りが始まったのは、江戸時代。当時房州は、材料の竹を送り出す産地でした。「地方資料小鑑」によれば、房州でのうちわの生産は、明治10年に那古町(現在の館山市那古)に始まり、付近の町村に普及したとされます。「房総町村と人物」では明治17年に、岩城惣五郎が東京から職人を雇い、生産を始め、安房郡の一大産物としたとされています。
 
<おかみさんの手内職として>
 
那古、船形、富浦は古くからの漁師町で、働き盛りの男たちが漁に出た後、留守番のおかみさんたちの手内職として、うちわづくりは歓迎されました。母から娘にその技術が受け継がれ、大正末期から昭和の初めにかけては、年間700~800万本もの「房州うちわ」が生産されるようになりました。内職として携わる人は1000人ほどいたそうです。
 
日本三大うちわの画像
 


 
講習会の会場である若潮ホールにはうちわの博物館があり無料で見学することができます。