下立松原神社(南房総市白浜町)

2015年05月19日

下立松原神社(シモタテマツバラジンジャ)

 
通称「小鷹明神」「滝口明神」と呼ばれ地元の人々に親しまれています。
主祭神は天日鷲命(あめのひわしのみこと)で現在の祭神は19柱となっています。
 
南房総市には下立松原神社が白浜町と千倉町にあり、どちらも天日鷲命を主祭神とし、本来の式内社(注1)を称して
論争となっていましたが、どちらも決め手がなく現在はそのままとなっています。
  注1:社内式⇒延喜式神名帳(えんぎしき じんみょうちょう)、延長5年(927年)にまとめられた『延喜式』の巻九・十のことで全国の神社一覧
 
昔、朝廷の命により天富命(あまのとみのみこと)が他の神々と安房地方の開拓のために上陸し、後由布津主命が天日鷲命を祀った社とされています。
上陸当時は野山に鹿が多く住民が被害に苦しんでいたのを神々が狩りを行い住民を安堵させたことから、現在でも神狩(みかり)の神事として、
旧暦十一月二十六日の夜から十日間にわたって神狩祭が行われています。神狩祭は現在でも旧暦で行われ南房総市の文化財に指定されています。
 
 最初の鳥居から長い階段を昇ってゆきます。
 
下立松原神社の最初鳥居
 
 正面に小さく見えるのが拝殿です。2番目の鳥居から拝殿までかなり距離があります。
下立松原神社の二番目の鳥居
 
 こちらは拝殿から見た参道です。
 
拝殿から参道を望む
 

后(きさき)神社

 
 飯長姫命(いいながひめのみこと)を祀る神社です。
 
后神社の画像
 

招魂社

招魂社の画像
 
 参道の最初にある狛犬は寛政6年(1794年)6月に奉納されたものです。
 
最初の狛犬
 
 2番目の狛犬は大きく立派です。明治3年(1870年)石工山口金蔵重信が彫ったものです。
 
2番目の狛犬
 

天神社

 
 拝殿の右横にある天神社です。祭神は高御産巣日神(たかむすびのかみ)・神産巣日神(かみむすびのかみ)です。
 もとは白浜城址の北方片倉にあり後に本郷谷部落(現在の紫雲寺の裏手)に移り、財政的な理由により昭和3年に下立松原神社の合祀となったそうです。
 
天神社
 

壁画殿

 
 昭和15年に記念事業として建設されました。内部には房州を愛した画家「寺崎武男」の壁画10点が展示されています。
 
壁画殿の画像
 

下立松原神社の文化財

 
 南房総市指定文化財
 ・銅造毘沙門天坐像     平成10年4月1日
 ・木造力士形立像      平成10年4月1日
 ・木造毘沙門天立像     平成16年4月1日
 ・銅造毘沙門天立像     平成16年4月1日
 ・木造天部形坐像      平成16年4月1日
 ・銅造男神坐像       平成16年4月1日
 ・下立松原神社のミカリ神事 平成18年3月1日
 
参考文献:HP房総の古社(菱沼 勇/梅田義彦 著)
 
住所:千葉県南房総市白浜町滝口1728
TEL:0470-38-2348
駐車場:あり
 
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