

日本製のものづくりを紹介する生活雑貨店 安房暮らしの研究所
「なないろ」が運営する海の生活雑貨店「安房暮らしの研究所」さんにお邪魔しました。
「なないろ」は安房暮らしの研究所の運営の他、フリーペーパー「0470-」を出版、デザイン事業などを行い南房総を拠点にし活動しています。
もともとは漁協の建築物だったらしく、木製の床や古い什器、大きな金庫、後に紹介する「奇跡の壁」などがあり独特の雰囲気を醸し出しています。
この雰囲気は写真で伝える自信がないので、ぜひ訪れていただいてその雰囲気をご自身で感じていただけたらと思います。
販売されている商品はシンプルで懐かしいアイテムが中心ですが、「どこかで見たことがあるけれど、ここで売ってたのか!」というアイテムの数々が販売されています。
左上のサンダルは、漁業従事者がよく履いていたことから、通称「漁(ギョ)サン」と呼ばれるサンダルで「南房総で年間を通して売っているのは、たぶんうちくらいですよ」と所長の菅野(かんの)さんはおっしゃいます。
「漁サン」は小笠原の在留米軍が履いていたビーチサンダルが元で、その後小笠原が日本に返還された後、合成樹脂で生産されるようになったのが始まりだそうで、小笠原の漁師さんの間で「滑りにくい、鼻緒が取れにくい、丸洗いできる」と大流行し、それを見た本土の業者さんが「これは売れる!」と大量生産販売を始めたのだそうです。
左下の救命浮輪・・・
恥ずかしながら「売っている」のを初めて見ました(笑)
これは日本救命器具株式会社という救命器具のパイオニアメーカーから特別に販売許可がおりて販売をされているそうです。
右上の写真のように天然塩や天然海苔の佃煮などの地元の食品から、右下の写真のように「あ、これ見たことあるけど売ってるの初めて見た!」的な日用品まで幅広い商品が販売されています。
また、それとは別に独特の雰囲気を醸し出すアイテムも多数!
日本3大うちわのひとつである房州うちわ(写真左上)、海岸で拾ったシーグラスを使って作られた数々のオブジェ(写真右上)、地元の方が作った木製の船や灯台(写真左下)など、またこの日はたまたま館山に住む陶芸家「西山光太」さんの陶展が開催されており、その作品の数々も展示販売されています
「安房暮らしの研究所」所長であり、「なないろ」の代表でもある菅野さんは、「研究所」とうたうだけあり白衣着用の出で立ちです。
普通のスーパーではなかなか購入できない国産の生活雑貨を、全国からセレクトし販売しています。
オープンしてしばらくはお客様もあまりいらっしゃらなかったそうですが、真っ白で寂しかった店内の壁に、たまたま来客中の子どもに「落書きしていいよ」と話したところ、その子の友達→その子どもたちの親と口コミで広がり、賑やかな壁になると共に客足も増えていったのだそうで、菅野所長いわく「奇跡の壁」だそうです(笑)(写真右下)
最後に「何で白衣なのですか?普段から白衣なのですか?やはりここは研究所だからですか?」とお尋ねしたところ、「暮らし方を考える研究所ですから、いつも白衣を着ています。将来は、やはりいつも白衣の『サカナくん』とのコラボが夢なんですよ(笑)」とニコヤかにお答えいただきました。
いるだけで楽しくなれる、そんな「安房暮らしの研究所」
あなたもぜひ覗いてみてはいかがでしょうか?(笑)
住所:千葉県南房総市千倉町平磯1301−1
営業日時:金曜、土曜、日曜の週末のみ開店:12:00~21:00
※掲載されている情報が古い場合がございます。電話の際は、「房総タウン」を見たとお伝え下さい。
電話:スマホの場合はここから直接電話できます⇒0470-40-3850
ブログ:http://blog.nanairo.me/
<安房暮らしの研究所の地図>