甚兵衛穴(じんべいあな) 鴨川市四方木
亀岩の洞窟/濃溝の滝で一躍脚光を浴びた川廻し。川廻しとは千葉県の上総地方に見られる河川の短絡工事で、トンネルや切り通しを作り河川の流れを人口的に変えたものです。工事は江戸時代から始まり明治時代には終了していますが、現在でも養老川や小櫃川には多くの川廻しが残っています。
鴨川市四方木の小櫃川にある甚兵衛穴は、一般にはほとんど知られていない川廻しです。どうして甚兵衛穴と呼ばれているのかは分かりません。甚兵衛さんが掘ったのでしょうか?
入口は清澄養老ライン(千葉県道81号線)沿い。日帰り風呂と炉端焼きの白岩館から約2.5kmほど清澄寺方面にあり、四方木ふれあい館の手前を左折します。途中には房総に関連する絵画を展示した房総郷土美術館がありこちらもおすすめ。
房総郷土美術館から200mほど先に橋があり、この橋の下が甚兵衛穴です。車は橋周辺には停められないので少し先の広場に車を停めます。※鍵は必ず閉めてください
下の写真の階段が甚兵衛穴の入口です。
周辺はヤマビル・マムシ・マダニ・ツツガムシが非常に多い地域です。マダニ・ツツガムシに噛まれると様々な感染症を引起こします。装備は万全を期してください。
総務省 ダニ感染症
甚兵衛穴はコンクリートで補強されていますが、コンクリートはそれほど目立ちません。
よもぎフットパスマップによると甚兵衛穴は「江戸時代までに造られた川廻しの中でも特大サイズ!貴重な水生生物の宝庫です」とあります。
川の水は澄んでいてきれいです。小櫃川は清澄山付近を源流とする二級河川。千葉県では利根川に次ぐ長い河川です。途中亀山湖を経由し東京湾に注ぎます。
上流部にはアカハライモリ、トウキョウサンショウウオ、アカガエルなどが生息しています。河口は盤州干潟(ばんずひがた)と呼ばれる東京湾最大の干潟で様々な生物が生息する貴重な生物の宝庫です。
よもぎフットパスマップ
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