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体験型宿泊施設 自然の宿「くすの木」

自然の宿くすの木 竹細工体験

自然の宿くすの木の看板

くすの木の看板

自然の宿「くすの木」は廃校となった「上三原小学校」を利用した体験型宿泊施設です。

県道186号線にある大きな看板が目印です。
自然の宿くすの木の外観

くすの木の外観

建物は廃校を利用していますが、宿泊する部屋・風呂・食堂はほとんどリニューアルされています。
しかし、講堂だけはそのまま残されています。どうして講堂だけ残したのでしょうか?
講堂の中に入るまでは、その理由が解かりませんでした。
自然の宿くすの木 山神社と大樟の木

山神社の樟の木

敷地内の山神社の横には、上三原地区のシンボルである大樟があり、そこから「くすの木」と命名されたそうです。
この木は、樹高32m目通幹囲12m、根張り東西27m、南北28m、樹齢750年以上、安房地方最大の樟の木です。第1回の千葉県の天然記念物の1つだそうで、とにかくデカイです。この大木を見ていると上三原地区の人々や上三原小学校の卒業生を見守っているように思えてきます。

自然の宿くすの木の感謝状
中に入ると、宿泊者・関係者・千葉県知事などの感謝の気持ちが飾ってあります。他の宿泊所では見かけない光景です。
どうしてなのでしょう?
自然の宿くすの木の部屋と風呂
部屋は10畳の和室が6部屋あります。
自然の宿くすの木 寿司作り体験/収穫体験/田植え体験/竹細工体験

くすの木の体験メニュー

くすの木では年間を通じて、様々な体験メニューを用意しています。
これらの交流体験は人気があり、リピーターの方が非常に多いそうです。
自然の中で人と触れ合いながら野菜を収穫したり、物を作ったりする事は、子供たちの良い思い出になると思います。

●花嫁街道ハイキング
●竹細工
●椎茸駒打ち
●陶芸
●野菜収穫
●納豆づくり
●田舎寿司づくり  など
 
自然の宿「くすの木」お弁当作りの様子
自然の宿「くすの木」お弁当作りの様子2
自然の宿「くすの木」調理スタッフ
調理スタッフの”かあちゃん”達です。平日(月曜・水曜・金曜)はお客様が少ないので、仕出しのお弁当を作っています。
今日のお弁当はオムライスです。
みなさん息が合っていて楽しそうに作業されていました。
”かあちゃん”達は、とても明るく笑顔が良く似合います。

 

自然の宿「くすの木の料理」

「くすの木」の料理

大変失礼な言い方になりますが、これらの料理は高価な材料は使っていません。しかし、地元の食材を工夫して使い、
何より非常に手間をかけています。このように手の込んだ巻き寿司は作るのに時間がかかり過ぎるので、他の施設では真似る事が出来ません。
この巻寿司はすべて手造りです。
自然の宿「くすの木」の講堂

「くすの木」の講堂

撮影の時は特に説明も受けずに、一人で講堂の中に入りました。扉を開けた時この講堂は古く綺麗ではないので、写真は掲載しない方が良いかもしれない。そんな事を考えながら中に入って行きました。
最初に入口の上の壁を見ました。歴代の校長先生全員の写真が飾ってあります。向いの壁の平板にはたくさんの名前が列記されています。
この板には明治6年の創立以来、全卒業生の名前が書かれています。
冒頭で、「どうして講堂だけ残したのか解からない」と書きましたが、中に入って行くと、ここを残した理由が段々と解かってきました。
ここに居ると、先生や生徒全員が傍に居るような感覚になります。
この講堂や神社の「樟の木」があるから地域の人々の気持ちが1つになって、この施設が運営して行けるのだと思います。
だから、形を変えたり壊したりできないのでしょう。これは私の勝手な想像なのですが、この講堂の中に入るとそう感じるのです。

撮影を終えて施設長にお話しを伺いました。

私:「くすの木の生い立ちを教えてください」

施設長:「くすの木は122年の歴史を誇る”上三原小学校”の廃校決定をきっかけに作られた施設です。
廃校が決まった時、何とか跡地を利用してにぎわいを残せないかと地元の人々の総意で検討委員会を立ち上げ、
行政の協力を得ながら毎晩遅くまで検討を重ねました。その結果、平成9年の12月に体験交流型の宿泊施設としてスタートしました。」

施設長:「スタートから運営は地元の住民のみで、全員素人でした。料理などはホテルの料理長に習いに行きました。
素人ばかりで不安だらけでしたが、皆夢中でやってきました。今年で19年目になりますが、
今も発足当時のメンバーとほとんど変わっていません。」

私:「この施設を継続してゆくのは大変な事だと思いますが、どのようにされているのでしょう。」

施設長:「あなたにこんな事話して良いのか分りませんが、その通りです。」
施設長:「スタッフが足りない場合は地元の人が交代でやります。
お客様が宿泊している場合は、宿直が必要です。会社から帰ってから
宿直してもらったりしています。」
施設長:「会社にする事も検討してみましたが・・・」
施設長:「平日はお客様が少ないので、仕出し弁当を作ったりしています。」
施設長:「色々ありますが、この施設は継続してゆかなければなりません。」
施設長:「毎年楽しみに来てくださるお客様、地域の雇用の問題などもありますが、
この施設があることで、住民の心が一つになっているのです。」

施設長のお話を聞いた後、何か自分にできる事はないかと考えながら車に乗り込みました。
車に入った時、「ちょっと待ってくださーい」と大きな声がしました。
”調理のおかあちゃん”が息を切らしながら走って来て、「これ少しだけど食べてください」
「マグロの漬けごはんとリンゴだよ。このリンゴ甘くておいしいよ!」
「ありがとうございます」
一時間位の取材でしたが、この施設にどうしてリピーターが多いのか良く分りました。

帰った後、この御飯の事を調べてみました。「赤まぜ」と言い南房総の一部の農家で作られる郷土料理のようです。
漬けマグロを細かく切って酢飯と混ぜた物です。この料理は初めて食べたのですが、普通のすしよりずっと美味しく感じました。

住所:千葉県南房総市和田町上三原1244-1
電話:0470-47-5522
電子メール:kusu5522@green.ocn.ne.jp
ホームページ:http://www.mboso-etoko.jp/kusunoki/